ブロコ・カルナヴァレスコ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 08:12 UTC 版)
「サンバチーム」の記事における「ブロコ・カルナヴァレスコ」の解説
上記エスコーラに対して、比較的に小規模で自由にカーニバルを楽しむ集まりをBloco Carnavalesco(ブロコ・カルナヴァレスコ、俗にブロコと略す)という。ブロコとは「ブロック・塊り」の意で、カルナヴァレスコとはカーニバルを楽しむ人、という意味である。近年では、さらにGrêmio Recreativo Bloco Carnavalesco(略称:G.R.B.C.)と称する団体もある。 なお日本では、「リオでは今はブロコで、ブロコ・カルナヴァレスコとは呼ばない」と言う人もいるが、これは正しくない。ブラジルにはバイーアを発祥とするサンバヘギ(サンバとレゲエをミックスさせたもの)やアフリカ色の強いサンバを演奏する集まりもあり、それは正しくはBloco Afro(ブロコ・アフロ)と呼ばれるが、これもブロコと略称する。したがってサンバを中心に演奏する集まりはブロコ・カルナヴァレスコと呼び区別される。したがって「ブロコ」はあくまでも略称にすぎない。 実は、エスコーラよりもブロコの方が歴史的には古い。サンバは、1916年の「ペロ・テレフォーニ」という曲が最初だとされる(異論もある)が、この頃はサンバに限らず、ポルカやマルシャ(ブラジル版マーチ)、ショーロなどといった様々な音楽が演奏されていた。この当時はまだエスコーラは存在せず、ハンショやコルダォン、またブロコと称した集団がサンバやマルシャを演奏し街中をパレードしていた。これらブロコなどが寄り集まってエスコーラが形成されていった。 ブロコもエスコーラと同じく、もともと地域のコミュニティーに根ざした集まりであるが、前述のように肥大化したカーニバルやエスコーラを去ってブロコを結成するサンビスタもおり、ブロコへ回帰する傾向もある。また近年ではモノブロコやシンパチアといった外国人が多く参加する集まりも多くなっている。また人数の規模で言えば、エスコーラと同じく1000人単位になるものもあるが、エスコーラと異なるのは、あくまでも「自由に」カーニバルを楽しむ集まりである。
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