ブルズとの戦い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 04:37 UTC 版)
当時のブレイザーズはリーグ屈指の強豪に成長しており、エインジが移籍してくる前シーズンにはファイナルにまで進出したが、ファイナル制覇はならなかった。31歳となっていたエインジは優勝経験のあるベテランとしての役割が求められ、クライド・ドレクスラーなどの控えとしてプレイした。自然と出場時間は削られ、成績は後退した。ブレイザーズで2年目の1991-92シーズン、チームはファイナルに進出。エインジにとって5回目となるファイナルでの対戦相手は、全盛期のマイケル・ジョーダン率いるシカゴ・ブルズだった。第1戦はジョーダンに良いようにやられてしまうが、第2戦ではオーバータイムにまでもつれた末に、ここで優勝請負人エインジが見事な働きを見せ、ファイナル記録となるオーバータイムだけで9得点をあげ、ブルズを破った。しかしシリーズは4勝2敗でブルズが制し、優勝はならなかった。 オフにフリーエージェントとなったエインジはフェニックス・サンズと契約した。この年のサンズは大幅なイメージチェンジを図り、ホームアリーナ、アメリカ・ウエスト・アリーナを新設、ユニフォームとチームロゴを一新した上に、人事ではヘッドコーチに若いポール・ウェストファルを起用した上、さらに大物パワーフォワードのチャールズ・バークレーを獲得した。このチームでエインジに求められたものは、やはりセルティックスで培った優勝経験だった。サンズはチーム改革が功を奏しレギュラーシーズンをリーグ最高勝率で終えてプレーオフを勝ち抜いてファイナルに進出、エインジにとっては6回目となるファイナルの対戦相手は、またしてもジョーダン率いるシカゴ・ブルズだった。エインジはこのシリーズで、ブルズのスコッティ・ピッペンからスローインを背中に当てられ、そのままダンクを決められるという屈辱的なプレイを味わっている。シリーズの行方が決定した第6戦では、白熱してジョーダンと口論になり、ジョーダンと共にテクニカルファウルを受けた。ファイナルはブルズが制し、サンズは初優勝を逃し、エインジは2年連続でブルズの前に敗れた。 エインジはその後1994-95シーズンまでサンズでプレイし、36歳で現役から引退した。NBAキャリア通算成績は、1042試合に出場、平均11.5得点4.0アシスト1.1スティール。フィールドゴール成功率46.9%、スリーポイントシュート成功率37.8%、フリースロー成功率84.6%。
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