ブッシュ室内管弦楽団およびトリオの結成
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1935年には、フィレンツェ五月音楽祭のためにイギリスでブッシュ室内管弦楽団を組織し、ヨハン・セバスティアン・バッハ作曲の『ブランデンブルク協奏曲』を演奏した。 このコンサートにはブッシュ弦楽四重奏団のメンバーらとともに、アドルフ・ブッシュの娘であるヴァイオリン奏者イレーネ(ルドルフ・ゼルキンの妻)、チェロおよびヴィオラ・ダ・ガンバ奏者としてアウグスト・ヴィンツィンガー、ブランシュ、オネゲル夫妻、コントラバス奏者としてクロード・ホプティらが参加した。また、著名な音楽家たちがソリストとして登場しており、アドルフ・ブッシュ自身のほか、フルート奏者のマルセル・モイーズ、オーボエ奏者のイヴリン・ロスウェル、ファゴット奏者のポール・ドレイバー、ホルン奏者のオーブリー・ブレイン、デニス・ブレイン、フランシス・ブラッドレイ、トランペット奏者のジョージ・エスクデール、ピアノおよびコンティヌオ奏者としてルドルフ・ゼルキンが顔を揃えた。 1935年以後もブッシュ室内管弦楽団は活動を続け、アドルフ・ブッシュがアメリカに渡ってからは、ヘルマン・ブッシュ、モイーズ父子、オネゲル夫妻、ルドルフ・ゼルキンらの協力のもと、より大きな編成のアンサンブルとして再編成された。なお、このブッシュ室内管弦楽団が発展して、のちにマールボロ音楽祭管弦楽団となった。 また、同時期に弟のチェロ奏者ヘルマン、娘婿のピアニストであるルドルフ・ゼルキンと共にトリオを結成している。さらに1939年には、ヤッシャ・ハイフェッツ、ナタン・ミルシテイン、オスカー・シュムスキー、ウィリアム・プリムローズ、エマヌエル・フォイアマン、グレゴール・ピアティゴルスキー、アルフレッド・ウォーレンスタインらとともに、チャタム・スクエア音楽学校のための慈善事業として「子どもたちのオーケストラ」を結成し、アルトゥーロ・トスカニーニの指揮のもとで演奏会を開いた。
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