フランソワ1世の寝室
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 14:17 UTC 版)
「シュノンソー城」の記事における「フランソワ1世の寝室」の解説
この部屋にはたいへん美しいルネサンスの暖炉がある。マントルピースにはトマ・ボイエの辞が刻まれている。「S'il vient à point, me souviendra(城を建設すれば建てた人間は歴史に残る)」 - ドアの上の彼の紋章にも同じ言葉が刻まれている。 家具には、15世紀フランスの祭器棚が3つと、16世紀イタリアのキャビネットがある。キャビネットには螺鈿が施され、象牙彫刻の万年筆も美しいが、これはフランソワ2世と妃メアリー・ステュアートへの結婚祝いであった。 壁にかかった肖像画は、狩人の扮装をしたディアーヌ・ド・ポワチエのもので、フォンテーヌブロー派の画家フランチェスコ・プリマティッチオによるものである。肖像画は1556年、シュノンソーで描かれた。その額には、エタンプ公爵夫人ディアーヌ・ド・ポワチエの紋章がつけられている。 両サイドには、ラヴェンシュタインのミラヴェルによる絵画と、ヴァン・ダイクの自画像がある。その隣には、狩をするディアナに扮したガブリエル・デストレの、アンボワーズ・デュボワによる大きな肖像画がある。 窓の周りにはフランシスコ・デ・スルバランによる「アルキメデス」、17世紀ドイツ派の「二人の僧」がある。暖炉の右手には、ネスレ出身の女性を描いたファン・ローの「三人の美神」がある。三姉妹は、ルイ14世の愛妾のシャトールー、ヴァンティミユ、マイユ(Châteauroux, Vintimille, Mailly)である。
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