フランス語原文の底本と評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/22 17:40 UTC 版)
「テオフィル・ド・ガランシエール」の記事における「フランス語原文の底本と評価」の解説
底本には最初の完全版である1568年リヨン版を用いたとしているが、実際には、その版は1649年頃にパリまたはトロワで刊行された偽年代版であったことが明らかになっている。これは、ジュール・マザランを陥れるために、偽の詩篇を織り込んだものであった。 こうした底本の粗雑さに加え、エチエンヌ・ジョベール(?)の注釈書(1656年)に基づいて原文を改変しているため、原文に対する評価が極めて低い。また、19世紀の書誌学者ビュジェがまともに校正作業を行っていないと酷評している通り、単純な誤植と思われる箇所も多い。 他方で、ピエール・ブランダムールによるノストラダムス予言集の校定版では、ガランシエールが勝手に書き換えている語の方が文脈には適合していると評価されている箇所も、ごく一部ではあるが存在する。
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