フタル酸ジメチルとは? わかりやすく解説

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フタル酸ジメチル

分子式C10H10O4
その他の名称アボリン、フェルミン、ミパックス、パラチノールM、DMPNTM、Mipax、Avolin、Fermine、Palatinol M、Phthalic acid dimethyl、1,2-Benzenedicarboxylic acid dimethyl、ソルバノム、Unimoll M、Repeftal、Solvanom、MIPAX、ENT-262、レペフタール、ソルバロン、RCRA waste number U-102、Solvarone、Dimethyl o-phthalate、Methyl o-phthalate、Phthalic acid dimethyl ester、1,2-Benzenedicarboxylic acid dimethyl ester、Dimethyl phthalateフタル酸メチルMethyl phthalate
体系名:ベンゼン-1,2-ジカルボン酸ジメチルジメチル=フタラート1,2-ベンゼンジカルボン酸ジメチル、フタル酸ジメチル


フタル酸ジメチル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 02:47 UTC 版)

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フタル酸ジメチル
dimethyl phthalate[1][2]
識別情報
CAS登録番号 131-11-3 
PubChem 8554
ChemSpider 13837329 
UNII 08X7F5UDJM 
特性
化学式 C10H10O4
モル質量 194.184 g/mol
示性式 (CH3)2(C6H4(COO)2)
外観 透明な油状液体
匂い ほぼ無臭
密度 1.19 g/cm3
融点

°C, 275 K, 36 °F

沸点

283 - 284 °C

への溶解度 0.4%
溶解度 炭化水素に不溶、アルコール、油類に可溶
屈折率 (nD) 1.514-1.517
危険性
引火点 146 °C
発火点 460 °C
半数致死量 LD50 6800 mg/kg (ラット、経口)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

フタル酸ジメチル(フタルさんジメチル、: Dimethyl phthalate、略称DMP)は、フタル酸エステルの一種。

用途

アセテートセルロースプラスチックや顔料ラッカー塩化ビニルフィルムなどの製造に使用される。1995年から1999年にかけての日本における年間生産量は1,500トンで推移している[3]香料の溶剤・保留剤としての用途はフタル酸ジエチルに代わられた[2]。市販品は0℃前後で凍結する[4]

安全性

日本の消防法では危険物第4類・第3石油類に分類される。動物実験での半数致死量(LD50)は、ラットへの経口投与で6,900mg/kg[3]、ラットへの経皮投与で4,800mg/kg[5]のデータがある。皮膚や呼吸器に対する刺激性は確認されていない[5]が、摂取によりヒトの中枢神経の抑うつの原因となることがある[3]

出典

  1. ^ Dimethyl phthlate at chemicalland21.com
  2. ^ a b 『合成香料 化学と商品知識』印藤元一著 2005年増補改訂 化学工業日報社 ISBN 4-87326-460-X
  3. ^ a b c フタル酸ジメチル (PDF)環境省環境保健部)
  4. ^ 国際化学物質安全性カード
  5. ^ a b 製品安全データシート(安全衛生情報センター)


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