フェンとボッグ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 01:23 UTC 版)
森林では落ち葉や枯れ枝が微生物によって分解され、土となることでまた植物に吸収されるため、養分が不足することはない。しかし湿原では植物遺体が泥炭となるため養分の循環が発生しない。そして泥炭地湿原は、植物遺体が堆積していくことにより年間約1ミリメートルほどの速さで厚くなっていく。 フェン (fen) 周囲の水域からミネラル、特にカルシウムを含んだ水が流入する植物群落。森林のような循環がなくても養分に富んでいるため、植物は大きく成長する。 ボッグ (bog) 泥炭の堆積が進んだ果てにドーム状となり、もはや洪水が起きても川や沼からの水が届かなくなった植物群落。水分の供給は雨や雪に限られ、その水は植物の作用によって強い酸性を示す。
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