埠頭
(フェリーふ頭 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/27 09:05 UTC 版)

埠頭(ふとう, Wharf)は、港湾施設のうち係留施設、荷さばき施設、臨港道路、上屋、倉庫など陸上の設備を含めた港湾施設の総体[1]。「埠」が常用漢字に入っていない字であるため、ふ頭と表記されることも多い。
機能
埠頭には、船舶が接岸する岸壁・物揚場(係留施設)、それらの上面であるエプロンや貨物を荷役するガントリークレーン(荷役施設)、荷さばきを行う上屋(荷さばき施設)、貨物などを仮置きする野積場(保管施設)、貨物運送などのための臨港道路、乗客が乗降するフェリーターミナル(旅客施設)などが含まれ、これらを総称して埠頭という。また、波止場(はとば)とも呼ばれる。
分類
埠頭は形態により公共埠頭と専用埠頭に分けられる[1]。
船舶と埠頭
コンテナ埠頭
コンテナ船用の埠頭は特にコンテナ埠頭(コンテナターミナル)と呼ばれる。日本では五大港(東京港、横浜港、名古屋港、大阪港、神戸港)を初めとする大規模・中規模港湾に存在する。多数のコンテナを蔵置できるコンテナヤード、コンテナを迅速にコンテナ船に積み下ろしできるガントリークレーンなどの施設を有し、現代の港湾で最も重要な機能となっており、港湾におけるコンテナ取り扱い個数は、各国の経済力・国力を測る指標のひとつに挙げられている。
フェリー埠頭
フェリー専用の埠頭は特にフェリー埠頭と呼ばれる。日本では函館港、苫小牧港、小樽港、室蘭港、青森港、仙台港、両津港、東京港、名古屋港、大阪港、神戸港、高松港、土庄港、北九州港、博多港などに代表的なフェリー埠頭がある。
脚注
関連項目
外部リンク
- 『埠頭』 - コトバンク
- 『港の手足』(1959年) - 港を出入する貨物の荷役運搬に要する費用を軽減することが、貨物の原価を下げて国の経済力を一段と増し、インフレを未然に防ぎ、国民生活を安定させる近道。このため、現在(当該映画作品製作当時)どの様な方法で港湾荷役施設が機械化され、どんな荷役機械がこの大きな使命を担って働いているかを提示。港湾荷役機械化協会(現・港湾荷役システム協会)の企画の下で日映科学映画製作所が製作。『科学映像館』より
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