フェラポントフ修道院とは? わかりやすく解説

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フェラポントフ‐しゅうどういん〔‐シウダウヰン〕【フェラポントフ修道院】

読み方:ふぇらぽんとふしゅうどういん

《Ferapontov monastïr'/Ферапонтов монастырьロシア連邦北西部ボログダ州の町キリロフ近郊にある修道院14世紀末、モスクワシモノフ修道院修道士フェラポントにより創設イワン3世からイワン4世にいたる15世紀から16世紀にかけてされた建造され聖堂教会食堂などがあり、聖堂内には中世ロシア最大イコン画家一人ディオニーシーのイコンフレスコ画残っていることで知られるロシア正教会修道院建築優れた例とみなされ2000年世界遺産文化遺産)に登録された。


フェラポントフ修道院

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/30 05:13 UTC 版)

フェラポントフ修道院の建造物群
ロシア
フェラポントフ修道院の遠景
英名 Ensemble of the Ferrapontov Monastery
仏名 Ensemble du monastère de Ferapontov
登録区分 文化遺産
登録基準 (1),(4)
登録年 2000年
公式サイト 世界遺産センター(英語)
使用方法表示

フェラポントフ修道院(フェラポントフしゅうどういん、ロシア語:Ферапонтов монастырь)は、ロシアヴォログダ州にある修道院である。1398年に創建され、2000年UNESCO世界遺産に登録された。

歴史

生神女誕生聖堂内壁に描かれたフレスコ画。ディオニシウスによる作画であり、ミラの聖ニコライが題材として描かれている。

1398年に聖フェラポントによって、修道院は創建された。修道院の名声は、en:Kirill of Beloozeroの弟子であるマルティニアンの時代に広がった。彼は、1447年には、至聖三者聖セルギイ大修道院の修道院長となる。

彼の死後、イヴァン3世の一族によって、修道院は保護された。1490年には、生神女誕生聖堂が、ロストフの技術者の指導によって、レンガ造りで建設された。フェラポントフ修道院の聖堂建築は、1490年代に建設されたロシア北部の建築物の中でも保存状態がいい。また、聖堂の内壁は、15世紀から16世紀に活躍したフレスコ画家であるディオニシウスによる(enフレスコ画が描かれている。

1530年代には、宝物館、食堂、生神女福音教会が建設された。また、イヴァン4世により、様々な特権が与えられ、60の村を所有するにいたった。イヴァン4世は、数回、この修道院を巡礼の形式で訪れている。

1598年から1613年大動乱時代には、ポーランド人により、攻撃を受けた。ロシアが失地を回復する中で、1641年から1680年の間に、3つの教会と鐘楼が建設された。

修道院が宗教的重要性を徐々に喪失する中で、ニーコン総主教(en:Patriarch Nikon)のように、流刑地としての性格を持っていくようになった。1798年ピョートル3世により、修道院は廃止され、その地位を回復したのは1904年であった。20年後、ボルシェヴィキの手によって、再度、修道院は閉鎖したが、1975年、修道院は、美術館として復活した。

世界遺産

登録基準

この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
  • (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。

外部リンク


座標: 北緯59度57分23.8秒 東経38度34分03.0秒 / 北緯59.956611度 東経38.567500度 / 59.956611; 38.567500




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