イコン画家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 05:28 UTC 版)
イコンを書く者は、聖伝の中に生き、正教の共同体の一員であり、いつも機密的生活の内にいなければならない。真のイコン画家にとりイコンの制作は習練と祈りの道、修道の道そのものであり、この世と肉体の情念と欲からの解放がなされ、人の意志が神の意志に従えられていなければならない。真のイコン画家は自分のため、もしくは自分の光栄のためにではなく、神の光栄のために働く。 従って原則としてイコン画家はイコンに自分の名を記さない。例外的に記名する場合にも「~によって」「~の制作」「~の手によって」「~の手」といった言葉を付ける。これはイコンの制作課程の中に神聖なものが入り、神の恩寵がイコン画家の心を照らして、彼の手を導くと感じられることによる。
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