フィンランドの属領化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/09 05:41 UTC 版)
700年ごろのフィンランドはフィン人同士による争いの絶えない地であった。原生国家は大きく三分され、南西部をスオマライセット、北東部をハマライセット、最北をカリアライセットがそれぞれ支配していた。10世紀ごろになると国際的な諸勢力との接触が認められるようになり、スウェーデンやロシアなどがこの地と住民の獲得に乗り出してくるようになった。1152年にはスウェーデンのエーリク9世による侵略が開始され、スオマライセットとの戦争が始まる。スウェーデン軍は破竹の勢いでフィンランドの地を制圧し、属領化に成功した。13世紀に入ると東方からノヴゴロド公国のフィンランド侵略が開始され、フィンランド・スウェーデン連合軍と衝突した。ノヴゴロド軍はネヴァ川にて連合軍を打ち破り、有利に戦いを進めたが、背後からモンゴル帝国による侵入があったため、戦争は膠着状態に陥り1323年には連合軍と和議を行い、カレリアの地をロシアとスウェーデンで二分することとなった。以降、フィンランドの地はスウェーデンの一州となり歴史の歩みを共にすることとなる(スウェーデン=フィンランド)。
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