ビリェーナの財宝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/12 07:36 UTC 版)
1959年、ビリェーナ出身の考古学者ホセ・マリア・ソレール・ガルシア(英語版)によって、古代に居住者がいたカベソ・レドンド遺跡(英語版)の財宝が発見された。カベソ・レドンド遺跡の財宝は、ティアラ、指輪、ブレスレット、ペンダントなどの宝飾品35点からなる。 1963年12月にはやはりホセ・マリア・ソリェール・ガルシアによって、ビリェーナから5kmの場所に隠されていたビリェーナの財宝(英語版)が発見された。イベリア半島で発見されたもっとも重要な古代の財宝であり、ヨーロッパでみてもギリシャのミケーネの王廟で発見されたもの(アガメムノンのマスクなど)に次ぐ財宝である。 ビリェーナの財宝は金、銀、鉄、琥珀で作られた59点からなり、計23.5カラットの金を含み、その総重量は10kgにも達する。金製品には11個の鉢、3個の瓶、28個のブレスレットがある。鉄製品はイベリア半島最古のものであり、鉄が貴金属であるとされた時代と一致するために退蔵された。考古学者はこれらの宝物が紀元前1000年頃のものであると推定している。ビリェーナの財宝はビリェーナにあるホセ・マリア・ソレール考古学博物館に展示されている。マドリード、アリカンテ、日本の東京と京都でビリェーナの財宝に関する展覧会が開催されたことがある。 発見された状態 コンドミーナのイヤリング ホセ・マリア・ソレール考古学博物館の展示物
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