ビブリス属とは? わかりやすく解説

ビブリス科

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/07 02:35 UTC 版)

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ビブリス科
クロンキスト体系
Byblis liniflora
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: バラ目 Rosales
: ビブリス科 Byblidaceae

ビブリス科(ビブリスか、Byblidaceae)は双子葉植物に属する食虫植物の科のひとつ。

分類

クロンキスト体系ではビブリス属(Byblis、オーストラリアなどに分布)とロリドゥラ属Roridula、南アフリカ)の2属を含める。しかし新エングラー体系APG植物分類体系ではビブリス属のみからなる単型科とする(ロリドゥラ属は別の単型科ロリドゥラ科Roridulaceaeとする)。

ビブリス属

ビブリス属はオーストラリア西部・北部とニューギニア島南部の湿地に自生する草本。3から6種に分類される。と同様に細長く、表面に密生した毛から粘液を分泌して虫を捕える。見かけはロリドゥラ属モウセンゴケ科ナガバノイシモチソウなどに似る。は紅または白色の両性花で5数性、放射相称で茎の先に単生する。果実は蒴果で2つに割れる。

かつてはロリドゥラ属と同じように、粘着した虫が分解されたものを栄養源として吸収する"半食虫植物"と思われていたが、2005年になって消化酵素を分泌することが明らかになり、モウセンゴケ科などと同じ「真正の食虫植物」とされた(なおロリドゥラ属についてはカメムシとの特異な共生関係が明らかになっている)。野生のものは減少し絶滅が危惧されるが、花が美しいのでよく栽培される。属名はギリシア神話のビブリス(ビュブリス)にちなむ。

系統

従来、ビブリス科の分類学上の位置は一定せず、古くはモウセンゴケ科などとの類縁が考えられ、新エングラー体系・クロンキスト体系ではロリドゥラ科とともにバラ目に入れられた。APG植物分類体系による系統分類では、ロリドゥラ科と別にしてシソ目に入れている。

外部リンク・文献

  • Byblidaceae in Watson, L., and Dallwitz, M.J. 1992 onwards. The families of flowering plants: descriptions, illustrations, identification, and information retrieval. Version: 1st June 2007. http://delta-intkey.com
  • Hartmeyer, Irmgard und Siegfried: Byblis filifolia als echte Karnivore rehabilitiert, Das Taublatt (GFP), 53, 4-5, 2005

ビブリス属

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ビブリス科」の記事における「ビブリス属」の解説

ビブリス属はオーストラリア西部北部ニューギニア島南部湿地自生する草本。3から6種に分類される同様に細長く表面密生した毛から粘液分泌して捕える見かけロリドゥラ属モウセンゴケ科ナガバノイシモチソウなどに似る。花は紅または白色両性花で5数性、放射相称先に生する。果実蒴果2つ割れる。 かつてはロリドゥラ属同じように、粘着し分解されたものを栄養源として吸収する"半食植物"と思われていたが、2005年になって消化酵素分泌することが明らかになり、モウセンゴケ科などと同じ「真正食虫植物」とされた(なおロリドゥラ属についてはカメムシとの特異な共生関係明らかになっている)。野生のものは減少し絶滅危惧されるが、花が美しいのでよく栽培される属名ギリシア神話ビブリスビュブリス)にちなむ。

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