ビックボーイズ
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ビックボーイズは漫才協会所属のお笑いコンビ。1992年結成。師匠はさがみ三太・良太。
メンバー
- 26歳の時に神戸で鳶職をしていたとき、『オレたちひょうきん族』の素人コーナー「なんですかまん・コンテスト」に出演し[1]、それをきっかけに浅草フランス座で修行していた。
- 浅草キッドはフランス座での同期である。趣味・特技はパントマイム。ゴルフ。スカイダイビング。将棋
- 過去に大道芸人の三雲いおりと「プリーズ」というコンビで活動していた。
概要・芸風
- 元々、なべは1986年に別の相方と「ビックボーイズ」として活動していたが、相方に逃げられたため羽生を2代目の相方とした。
- 漫才の冒頭になべが「私がビックボーイ、彼がズ」と言い、羽生が「俺はスに点々かい」と返すと「いや、すってんてんだ」となべに言い返されるつかみがある。
- 漫才の終盤に「たまらんぜ」というラップを歌うことがある。「たまらんぜ」は有線で聞くことが可能である。『やりすぎコージー』の「やりすぎFBI」(2008年12月22日放送)で取り上げられた。やりすぎFBI捜査官はナイツ塙。
- 2006年11月に真打に昇進。
- 2008年、ラップ「たまらんぜ!」CD化。
- 毎月8日間 「浅草東洋館出演」
- 毎年1回、「ビックボーイズとゆかいな仲間たち」を開催(浅草東洋館)。毎回多彩なゲストを招いて盛り上がる。2017年は“ナイツ”が出演して会場を沸かせた(2017年3月21日)。
出演番組
- 巣鴨バラエティ座(TOKYO MX、テレ玉、チバテレビ)
- 巣鴨バラエティ横丁(テレ玉、チバテレビ)
- ラジオ寄席
- 真打ち競演
- 笑っていいとも!(2008年8月29日、身内自慢コンテストのコーナー、なべのみ)
- ワケありバンジー(なべのみ)
- アメトーーク!(テレビ朝日、2012年9月16日)
- アウト×デラックス(フジテレビ、2014年9月16日)
- 水曜日のダウンタウン(TBS、2015年7月29日)
- ナカイの窓(日本テレビ、2017年6月14日)
- 浜ちゃんが!(日本テレビ、2017年6月21日)
出典
外部リンク
ビッグ・ボーイズ
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ビッグ・ボーイズ(原題) | |
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Big Boys | |
監督 | コーリー・シャーマン |
脚本 | コーリー・シャーマン |
製作 |
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製作総指揮 |
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出演者 |
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音楽 | ウィル・ウィーゼンフェルド |
撮影 | ガス・ベンディネリ |
編集 |
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製作会社 |
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配給 | ![]() |
公開 | |
上映時間 | 90分 |
製作国 | ![]() |
言語 | 英語 |
『ビッグ・ボーイズ』(Big Boys)は、2023年のアメリカ合衆国の青春コメディ映画。 コーリー・シャーマン監督の長編1作目の作品で[3]、出演はアイザック・クラスナーとデヴィッド・ジョンソン三世など。 兄と従姉、従姉の恋人の3人とキャンプにやってきた14歳の少年の淡い恋を描いている。
2023年3月18日にBFIフレア・ロンドンLGBTIQ+映画祭で初公開された[2]。
日本では2025年6月時点で劇場公開はされておらず、ソフト化も配信もされていないため、本記事のタイトル「ビッグ・ボーイズ」は日本語タイトルではなく、原題「Big Boys」のカナ表記である。
ストーリー
14歳の大柄なぽっちゃり少年ジェイミーは、真面目で賢いが、場の空気が読めずに不用意な発言をしてしまうなど、周囲から少々浮いた存在である。そんなジェイミーを、容姿に恵まれた兄のウィルは馬鹿にしてばかりいる。そんな兄が同行するのはあまり嬉しくないが、ジェイミーは大好きな従姉のアリーとの週末のキャンプを楽しみにしていた。ところが、そのキャンプにアリーの恋人ダンが加わると知ったジェイミーは、アリーに恋人がいること自体を知らなかったこともあり、戸惑いとともにダンに対して反感のようなものを抱く。
キャンプの当日、アリーが連れてきたダンはハンサムで逞しく自信に溢れた魅力的な男性で、そんな自分とは正反対のダンにジェイミーは憧れのような感情を抱く。そして兄弟のように気さくで優しく接してくれるダンへの感情は、尊敬や憧れから次第に恋愛感情へと変わっていく。生まれて初めての経験にジェイミーは大いに戸惑いながらも、自分と同じように兄を持つ弟であるダンからの経験に基づく様々な助言によってジェイミーは精神的に成長していく。
そんなある日、軽いハイキングに出かけたジェイミーとダンは山の中で道に迷ってしまう。しかも、ジェイミーが足を踏み外して右膝を怪我してしまい、ダンは着ていたTシャツを脱いで上半身裸となり、そのTシャツでジェイミーの右膝を縛る。そんなダンの姿にジェイミーは思わず勃起してしまい、それをダンに気づかれてしまう。あまりの恥ずかしさに慌てるジェイミーに、ダンは気まずさを感じつつも、14歳の男の子なら珍しいことじゃないとジェイミーを慰める。
一方、夜になってもダンとジェイミーが戻って来ないため、アリーは警察に連絡して捜索を依頼するが、ちょうどそのタイミングで2人が戻って来て、ことなきを得る。
キャンプが終わり、ダンとアリーはジェイミーとウィルを家に送り届ける。別れ際、ジェイミーはアリーに頼んで、ダンと2人だけで話をする。そこでジェイミーは山の中で勃起してしまったのにはちゃんと理由があると言ってダンへの気持ちを仄めかす。それに気付いたダンは戸惑いつつも、正直な気持ちを伝えたジェイミーの行動を賞賛する。
ダンとアリーは感謝祭での再会を誓って帰っていく。自分の部屋に戻ったジェイミーは、ダンが足を縛ってくれたTシャツを見ながら様々な表情を浮かべると、そのTシャツを丁寧に畳む。
キャスト
- ジェイミー: アイザック・クラスナー - 14歳のぽっちゃり少年。
- アリー: ドーラ・マディソン - ジェイミーの従姉。
- ダン: デヴィッド・ジョンソン三世 - アリーの恋人。
- ウィル: タジ・クロス - ジェイミーの兄。
- ニコール: エミリー・デシャネル - ジェイミーとウィルの母。
- エリカ: マリオン・ファン・キュイク - ジェイミーがキャンプ場で出会ったアニメ好きの少女。
- クイン: エマ・ブロズ - エリカの姉。ウィルと親しくなる。
- 妄想の中のジェイミー: ジャック・デ・サンス
製作
インタビューでコーリー・シャーマン監督は、2021年5月に兄と父とドライブ旅行中にケンタッキー州でキャンプをすることになって本作のアイデアを思いついたと語っている[2]。
主要撮影は2022年の夏に[2]カリフォルニア州のレイク・アローヘッドで行われた[4]。
作品の評価
映画批評家によるレビュー
Rotten Tomatoesによれば、28件の評論の全てが高く評価している[5]。Metacriticによれば、4件の評論の全てが高評価で、平均点は100点満点中80点となっている[6]。
ガーディアン紙のライアン・ギルビーは5点満点中5点を付け、「タイトルの面白さ、青春物語、そしてカミングアウト寸前の10代の主人公を揃えた『ビッグボーイズ』は、LGBTQIA+をテーマにした作品としてはありきたりのように見える。しかし実際には、脚本・監督のコーリー・シャーマンによるこのデビュー作は、繊細でユニーク、そして仄かに魔法のような魅力のある、まさに四つ葉のクローバーである。」と評価している[3]。
ハリウッド・リポーター誌のデヴィッド・ルーニーは「この映画は、不安、疑問、そして達成不可能なことが多い欲望の対象へのめくるめく恋心など、自分が何者かをまだ模索している多くのクィアの若者にとっておそらく馴染みのある感情を、この上なく甘美に描いている。」と評価している[7]。
バラエティ誌のピーター・デブルージュは「コーリー・シャーマン監督のデビュー作は、甘美ながらも居心地の悪さを感じる作品で、よくある要素が随所に散りばめられている。周囲に馴染めない10代の主人公、変革する数日間(今回はレイク・アローヘッドへの「いとこ同士のキャンプ旅行」)、そして恥ずかしくも人生を変えるような経験の数々。しかし、彼のようなキャラクターが映画の主人公として描かれるのを観るのは初めてで、この少年が自分自身を見つけようと、ぎこちなくも葛藤していく様子が、とても魅力的だった。」と評価している[8]。
受賞歴
作品と主演のアイザック・クラスナーの演技が高く評価され、様々な映画賞を受賞している[9]。
賞 | 日付 | 部門 | 対象者 | 結果 | 参照 |
---|---|---|---|---|---|
フレイムライン映画祭 | 2023年6月24日 | 初長編映画部門審査員特別賞 | 受賞 | [10] | |
アウトフェスト | 2023年7月24日 | 長編映画部門観客賞 | 受賞 | [11] | |
北米長編映画部門審査員大賞 優秀演技賞 | アイザック・クラスナー | ||||
インディペンデント・スピリット賞 | 2025年2月22日 | ブレイクスルー演技賞 | アイザック・クラスナー | ノミネート | [12] |
ジョン・カサヴェテス賞 | コーリー・シャーマン | ||||
GLAADメディア賞 | 2025年3月27日 | 最優秀映画賞(限定公開部門) | ノミネート | [13] |
出典
- ^ a b “Big Boys” (英語). The Numbers. 2025年6月3日閲覧。
- ^ a b c d Baker, Neil (2023年3月17日). “Big Boys – in conversation with writer and director Corey Sherman” (英語). Cinerama Film 2025年6月3日閲覧。
- ^ a b Gilbey, Ryan (2023年3月18日). “Big Boys review – an achingly brilliant queer coming-of-age classic” (英語). The Guardian 2025年6月3日閲覧。
- ^ Baughan, Nikki (2023年3月19日). “‘Big Boys’: BFI Flare Review” (英語). Screen Daily. オリジナルの2024年12月12日時点におけるアーカイブ。 2025年6月3日閲覧。
- ^ "Big Boys". Rotten Tomatoes (英語). 2025年6月3日閲覧。
- ^ "Big Boys" (英語). Metacritic. 2025年6月3日閲覧。
- ^ Rooney, David (2023年6月21日). “‘Big Boys’ Review: An Affecting Queer Coming-of-Age Reflection on Sexual Self-Discovery” (英語). The Hollywood Reporter 2025年6月3日閲覧。
- ^ Debruge, Peter (2023年7月22日). “‘Big Boys’ Review: A Queer Kid Embarks on a Uniquely Bear-Friendly Camping Trip” (英語). Variety 2025年6月3日閲覧。
- ^ “Awards” (英語). BIG BOYS. 2025年6月4日閲覧。
- ^ Complex, Valerie (2023年6月29日). “Frameline47 Presents LGBTQ+ Filmmakers With Awards And Nearly $60K In Funding On Closing Night” (英語). Deadline.com 2025年6月4日閲覧。
- ^ Carey, Matthew (2023年7月24日). “Outfest Grand Jury Prizes Go To ‘Anhell69,’ ‘Something You Said Last Night,’ ‘The Fabulous Ones,’ Actor Isaac Krasner And More”. Deadline.com 2025年6月4日閲覧。
- ^ “Here Are Your 2025 Film Independent Spirit Awards Nominees” (英語). Film Independent (2024年12月4日). 2025年6月3日閲覧。
- ^ “GLAAD ANNOUNCES NOMINEES FOR THE 36th ANNUAL GLAAD MEDIA AWARDS” (英語). GLAAD (2025年1月22日). 2025年6月3日閲覧。
外部リンク
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