パナマ・ビエホ財団(Patronato Panamá Viejo)
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2003年の世界遺産登録に先駆けて設立された第3セクター方式の財団(非営利団体)。1995年にパナマの文化財所管官庁 INAC(国立文化院 スペイン語 Instituto Nacional de Cultula)と IPAT(パナマ観光庁 スペイン語 Instituto Panameño del Turismo)が国際奉仕団体クラブ・キワニス(英語 Club Kiwanis)・民間銀行バニッスモ(スペイン語 Banistmo)と共同出資した。四者の代表者からなる理事会のもとに、総括事務部門・考古学部門・建築学部門・遺物保存修復部門と付属博物館から構成されている。 現在、古建築群が立地ないし埋蔵されている280,000m2にも及ぶ広大な地域は、歴史公園として財団が管理している。また、公園内には大聖堂前に土産物店等が入居する建物(旧国軍司令部)と1953年にパナマ建国50周年を記念して作られた生活・基幹道路の建国50周年記念道路(ビア・シンクエンテナリオ スペイン語 Vía Cincuentenario)があるが、ともに貴重な文化財保護の観点から財団では移転を国に強く要望している。 2006年には『Canto Rodado(カント・ロダード 道路舗装のために使われた縦石)』という考古学と建築学の研究紀要を公刊した。財団設立時の遺産復興計画(マスタープラン)によると、歴史公園内の発掘調査ならびにその成果を尊重した古建築群の復興を遂げ、当時の町並みを復元することを最終目標として掲げている。
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