パイロット (バンド)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/02 04:07 UTC 版)
パイロット Pilot |
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出身地 | ![]() |
ジャンル | ポップ・ロック、ソフトロック、グラムロック |
活動期間 | 1973年 - 1977年、2002年、2014年 |
レーベル | EMI |
共同作業者 | アラン・パーソンズ・プロジェクト ベイ・シティ・ローラーズ |
旧メンバー | デヴィッド・ペイトン イアン・ベアンソン ビル・ライアル スチュアート・トッシュ |
パイロット(Pilot)は、1974年にデビューしたイギリスのポップ・バンド。短い活動期間ながら「マジック」や「ジャニュアリー」といった曲をヒットさせた。
経歴
かつてベイ・シティ・ローラーズに在籍したデヴィッド・ペイトンとビル・ライアルの再会をきっかけに、パイロットというバンドが結成されることとなった。レコード会社もこの新バンドのデビューを即決した。
ファースト・アルバム『パイロット』(1974年)からのシングル「マジック」がいきなり全英11位・全米5位となる。
1975年に発表したセカンド・アルバム『セカンド・フライト』からのシングル「ジャニュアリー」は全英1位を記録した。
結局、メンバーの脱退やセールス面での伸び悩みもあり、アルバム4枚を発表しただけで1970年代後半にバンドは自然消滅していった。その後のメンバーはパイロットのプロデューサーを務めたアラン・パーソンズとの共演など、様々なアーティストと交流を持ちながら音楽活動を続けている。
1977年に発表された4枚目のアルバム『新たなる離陸 (トゥーズ・ア・クラウド)』(メンバーは、デヴィッド・ペイトンとイアン・ベアンソンのふたり)は、諸般の事情で長らくCD化されなかったが、リクエスト・サイト「廃盤復刻計画」では、週間部門1位になったこともあった。
その声に応えて2002年に出されたのが5枚目のアルバム『Blue Yonder』である。『新たなる離陸 (トゥーズ・ア・クラウド)』から8曲を選んで再録音することで、難しかったCD化を実現した。このアルバムには、新曲2曲に加えて1975年のライブ音源も収録されている。(その後『新たなる離陸 (トゥーズ・ア・クラウド)』は、2005年に日本で世界初CD化された。)
2007年に出されたアルバム『The Craighall Demos 71:76』は、デビュー前の1971年から解散直前の1976年までのデモテープを、デヴィッド・ペイトンが編集したもの。ここに収められた曲はすべて、パイロットの原点とも言えるクレイグホール・スタジオで録音されたものであり、それがタイトルの由来になっている。ビル・ライアルがリード・ボーカルを取っているものも多い。
2007年11月17日、18日 パイロット来日公演が決定し演奏を披露した。メンバーはデヴィッド・ペイトンとスチュアート・トッシュ。サポートメンバーにCalais Brown、Kenny Hutchison。
2016年、9年ぶりに再来日を果たした。11月21・22日に東京[1]、24日に大阪で公演[2]。21日の東京公演初日では日本のバンド「SHEEP」がオープニングアクトを務めた。
2025年、『マジック』がフジテレビ系ドラマ『スティンガース 警視庁おとり捜査検証室』の主題歌に起用される。
メンバー
- デヴィッド・ペイトン (David Paton) - ボーカル、ベース、ギター(解散後、アラン・パーソンズ・プロジェクト、キーツ、ソロ活動へ。ツアー・サポートとしてエルトン・ジョン・バンド、リック・ウェイクマン、フィッシュ、アルバート・ハモンドなど)
- イアン・ベアンソン (Ian Bairnson) - ギター、ベース、ボーカル(契約時期の事情等から1975年加入とされてきたが、実際にはデビュー時から正式メンバーである。解散後、アラン・パーソンズ・プロジェクト、キーツへ。2023年4月7日死去[3])
- ビル・ライアル (Billy Lyall) - キーボード、ボーカル(1976年脱退後、ソロ活動へ。1989年12月25日死去)
- スチュアート・トッシュ (Stuart Tosh) - ドラム、ボーカル(1976年脱退後、10ccへ)
ディスコグラフィ
アルバム
- 『パイロット』 - From the Album of the Same Name (1974年) ※全米82位
- 『セカンド・フライト』 - Second Flight (1975年) ※全英48位
- 『モーリン・ハイツ』 - Morin Heights (1976年)
- 『新たなる離陸 (トゥーズ・ア・クラウド)』 - Two's A Crowd (1977年)
- 『Blue Yonder』 - Blue Yonder (2002年)
- 『パイロット・プレイズ・アラン・パーソンズ・プロジェクト』 - A Pilot Project (2014年)
コンピレーション・アルバム
- Best of Pilot (1980年)
- A's B's & Rarities (2005年)
- The Craighall Demos 71:76 (2007年)
- Anthology (2007年)
シングル
- 「ジャスト・ア・スマイル」 - "Just A Smile" (1974年)
- 「マジック」 - "Magic" (1974年)
- 「ジャニュアリー」 - "January" (1975年)
- 「コール・ミー・ラウンド」 - "Call Me Round" (1975年)
- "Lady Luck" (1975年)
- "Running Water" (1976年)
- 「新しきカナダ」 - "Canada" (1976年)
- "Penny In My Pocket" (1976年)
- "Get Up And Go" (1977年)
- "Monday, Tuesday" (1977年)
- "Ten Feet Tall" (1977年)
- 「アイ・イン・ザ・スカイ」 - "Eye In The Sky" (2014年)
脚注
- ^ “パイロット 9年ぶりの来日公演、詳細が明らかに”. amass (2016年5月31日). 2025年7月23日閲覧。
- ^ “パイロット 9年ぶりの来日公演、大阪での公演も決定”. amass (2016年7月12日). 2025年7月23日閲覧。
- ^ “アラン・パーソンズ・プロジェクトやケイト・ブッシュ作品等で活躍 ギタリストのイアン・ベアンソン死去”. amass. amass.jp. 9 April 2023. 2023年4月9日閲覧.
外部リンク
「パイロット (バンド)」の例文・使い方・用例・文例
- パイロットは飛行機を安全に着陸させた
- 民間パイロット
- パイロットは右へ針路を変更した
- 戦闘機のパイロット
- パイロットは計器飛行をした
- パイロットは飛行機を無事着陸させた
- チャールズはパイロットの免許を取るためのテストに合格した
- ジェット機のパイロット
- パイロットは墜落事故にあったが生き延びた
- 彼は視力が弱くてパイロットになれなかった
- 駅前にパイロットショップをオープンすることが決まった。
- 深い霧がパイロットに方角をわからなくさせた。
- パイロットは高速で低空飛行を行った。
- パイロットは飛行前の気象情報を受け取った。
- パイロットは何とか飛行機を尾部きりもみから持ち直した。
- 彼の夢は編隊僚機のパイロットになることだった。
- 我々はその素材のパイロット規模での生産を始めました。
- 彼は十字翼の戦闘機のパイロットだ。
- 彼はその戦闘機のパイロットで、幾多の空中戦に勝利した。
- 全国規模アンケート実施前にパイロットテストを行なった結果、質問の中の文言いくつかを明瞭にする必要があることが判明した。
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