バートラム・スカダー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/07 05:56 UTC 版)
「肩をすくめるアトラスの登場人物一覧」の記事における「バートラム・スカダー」の解説
Bertram Scudder 雑誌『未来』編集長。たかり屋サークルの一員。 痩せすぎの体型。口と眼球が突き出ている以外、全体的に内側にへこんでいるような細長い顔をしている。 ハンク・リアーデンを愚弄・攻撃する「蛸(たこ)」と題した論評を書いたことがある。 「機会均等化法」の成立を言論であと押しする。「財産権など迷信にすぎん。財産の所有はそれを接収しない人民の厚意によるものだ」という考えの持ち主。 停滞した東海岸から活況に湧くコロラド州への企業の移転が盛んになると、圧力団体を組織し、「公共安定法」(東海岸の企業の州外移転を禁じる法律)の議会通過を働きかける。支持者が増え、世論に大きな影響力を持つようになり、実業界の大物からも恐れられるようになる。ティンキー・ハロウェイの派閥に所属する。 「政令第一〇-二八九号」による奴隷制を逃れ失踪したと噂されていた(実際にはゴールト峡谷にいた)ダグニーが復帰したとき、たかり屋側はダグニーに、2千万人が聴くスカダーのラジオ番組に出演して「政令第一〇-二八九号」を支持し、国民の動揺を食い止めるように強要する。このときたかり屋側は、ハンク・リアーデンの妻のリリアンを通じ、ハンクがリアーデン・メタルの権利を放棄したのはダグニーとの不倫関係を公表すると脅迫されたからだったことをダグニーに教え、スカダーのラジオ番組に出演しなければ、ハンクとの不倫関係を公表すると脅迫する。リリアンの脅迫を受けたダグニーは、スカダーの生放送ラジオ番組に出演し、自分はハンクの愛人であり、そのことを誇りに思っていると聴取者に向けて堂々と語った上で、ハンクがリアーデン・メタルの権利を放棄したのは「政令第一〇-二八九号」を支持したからではなく、自分との不倫関係をネタに恐喝されたからだと暴露する。 ダグニーによるこの暴露の責任を取らされ、スカダーは失脚する。
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