バルーザ正面
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/11 14:15 UTC 版)
「10月14日の戦車戦」の記事における「バルーザ正面」の解説
北戦区、バルーザ正面では午前6時30分、エジプト軍砲兵部隊が砲撃を開始すると同時にSu-7 フィッター攻撃機2個飛行中隊がバルーザへの空爆を行った。これに前後して午前3時から10時、第135独立歩兵旅団(ポートサイド守備隊)が地中海沿いのイスラエル軍の拠点「ブダペスト」に対して牽制攻撃を加えた。準備砲撃後しばらくして第15独立戦車旅団(戦車約60両)が道路沿いに前進を開始、イスラエル軍陣地に接近した。エジプト軍は歩兵を「対戦車障壁」として散開・先行させ、その後を戦車がついてくるという形を取ったが、前進速度はかなり遅かった。第11機械化歩兵旅団のM51 スーパーシャーマンからなる戦車部隊は第15独立戦車旅団のT-62戦車が1,000メートルまで接近してくるのを待って射撃を開始、第15独立戦車旅団は大混乱に陥った。8時30分までに第15独立戦車旅団は戦車34両(当初の戦力の半分以上)を失った。第11機械化歩兵旅団は交戦により戦車3両を撃破され、2両が地雷により擱座した。また北部では拠点「ブダペスト」におけるエジプト軍の包囲をイスラエル軍が突破し、「ブダペスト」との連絡をつけることに成功した。
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