バルト神学における摂理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/12 18:37 UTC 版)
「摂理 (神学)」の記事における「バルト神学における摂理」の解説
神学者カール・バルトによれば、神の摂理とは、神によって創造された人間の歴史(Geschichte)が問題の中心となる。即ち、造られた人間の生涯における神の全能、神の支配する知恵、慈愛、保持が問題となるのであるとされる。摂理という言葉は、創世記22:14の「アドナイ・エレ」(神みずから備えてくださる)に由来する。 また創造においては創造者と被造物の間の関係の基礎づけと始まりが問題となり、摂理においてはその関係の持続と歴史が問題となる。創造の行為は、一つの特定の最初の時間において出来事となって起こる。他方、摂理の時間は「その終わりにいたるまでの自余の時間全体である」とバルトは創造と摂理の関係について説明している。
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