バラントレーとレミントン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/05/18 09:00 UTC 版)
「封鎖作戦 (映画)」の記事における「バラントレーとレミントン」の解説
「HMSバラントレー」役には英海軍の駆逐艦「HMSレミントン」(HMS Leamington)が使用された。同艦は1919年に米海軍のウィックス級駆逐艦「ツイッグス」として建造され、1940年の駆逐艦・基地協定により英海軍に引き渡された50隻の旧式艦のうち、最後まで生き残った艦だった。1940年以降、「レミントン」はPQ17船団など、多くの輸送船団の護衛を務めた。1943年にはカナダ海軍に引き渡され、「HMCSレミントン」と改名する。しばらく予備艦艇として保管された後、ソ連邦海軍に引き渡され「ズグチジ」(Zguchij)と改名された。1950年には再び英海軍に艦籍が戻り、1951年には退役および解体が決定する。しかし、解体が始まる直前に『封鎖作戦』での使用が決定したのである。映画の後半ではチャリオット作戦の折に特殊改造を施された「キャンベルタウン」に似せる為、4本あった煙突のうち2本を除去し残る2本もドイツ風に切り詰めるなど大掛かりな改造が実際に行われたが、これも解体が決定していたからこそ実現されたのである。数奇な運命をたどった「レミントン」は、撮影終了後の1951年12月に解体された。
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