バウルの歌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 15:55 UTC 版)
「バウル (ベンガル)」の記事における「バウルの歌」の解説
バウルの歌は機知に富んでいて、ユーモラスであり、なおかつ意味深で考えさせる歌詞となっている。また、憎しみを捨て愛する事を推奨するような歌詞や、あるいは愚かさをユーモラスに歌い、時として人としての失敗談を知らせ、繰り返される悲劇を止めるような意図で歌っている歌詞も多いとされる。人間の愚かさを阻止するための歌詞も多く、例えば「聖者をきどって何になる」では、名誉欲にかられ、聖者(名誉ある地位)を詐称・偽装する人間が花の蜜を集める蜂(小昆虫)にも劣り役に立たない様を楽しく滑稽に歌い上げ、愚かな事はもうやめようと問いかけている。これらなど、人生に役立つ歌が多い。音楽的には、民族音楽にしてはテンポが速く Andante(アンダンテ)かそれより若干早い音楽が多く、テンポよく活気あり熱気ある音楽が多い。これらの歌を聞けて、たとえ貧困であっても、それに布施できる事は民衆にとって喜びとの風習が、かつてはインド・パキスタン両国にまたがるベンガル地方には根付いていたとされる。
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