ハイドンとコーラングレ
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「交響曲第22番 (ハイドン)」の記事における「ハイドンとコーラングレ」の解説
コーラングレは1720年頃に発明され、18世紀後半のウィーンで何人かの作曲家によって使われた。管弦楽にコーラングレを加えた現存最古の楽譜はイタリアの作曲家ニコロ・ヨンメッリによるもので、オペラ『エツィオ』を1749年にウィーンで公演する際にコーラングレを加えている。また、クリストフ・ヴィリバルト・グルックは1755年に発表したオペラ『踊り』(La danza)以来コーラングレを使い、『オルフェオとエウリディーチェ』のウィーン版(1762年)でも使われている。ほかにジュゼッペ・ボンノ、ヨハン・アドルフ・ハッセ、ヨーゼフ・シュタルツァー(英語版)らのウィーンで活躍した作曲家や、弟のミヒャエル・ハイドンもコーラングレを使用した。 ハイドン自身もコーラングレを使った初期の作曲家のひとりであり、交響曲での使用は本作のみだが、ほかにも1760年代のディヴェルティメントや1767年の『スターバト・マーテル』(Hob. XXa:1)、オラトリオ『トビアの帰還』(Hob. XXI:1)、『大オルガン・ミサ』(Hob. XXII:4)などにコーラングレを使用している。なお現在と異なり、コーラングレは2本組み合わせて使用された。
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