ノルテーニャのコンクール化および世界への広がり
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「マリネラ (舞踊)」の記事における「ノルテーニャのコンクール化および世界への広がり」の解説
ペルーでは各地域でそれぞれのスタイルとしてのマリネラが発展していくが、1960年から始まったコンクール化によって決定的な地位を築いたのが、北部海岸地方様式のマリネラ・ノルテーニャであり、現在ではペルーを代表する国民的舞踊となっている。現在このマリネラ・ノルテーニャは首都リマをはじめペルー国内に留まらず世界各国でコンクールが開催されている。また、今では多くのコンクールにおいて、本来の男女ペアの踊りだけでなく、グループで振付を決めて演技、表現するコレオグラフィー部門もあり、これはマリネラの新たな境地を開拓するものとなっている。 1986年1月30日、マリネラの各地域スタイル全ての舞踊形式および音楽形式が、ペルー国立文化研究所(INC)によってペルーで初めての無形文化遺産と定められた。 また、2011年より日本でもコンクールが開催されるようになり、2020年現在では横浜、名古屋、大阪、京都などで毎年コンクールが開催されている。 ペルー人作家であるフェルナンド・ロメロ(Fernando Romero)は「マリネラは本来ペルー海岸地方の踊りではあるが、もともとの民族にさまざまな民族文化が混ざり合っていることで本物のペルーの踊りになっている。」と評している。つまりマリネラとは、先住民族の豊かな歴史や文化の上に様々な民族及びその文化が融合しているペルーという国そのものを表す、まさにペルーを代表する伝統舞踊なのである。
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