ニュートン-ラプソン除算とは? わかりやすく解説

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ニュートン-ラプソン除算

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/26 11:07 UTC 版)

除算 (デジタル)」の記事における「ニュートン-ラプソン除算」の解説

ニュートン-ラプソン除算 (Newton-Raphson Division) は、ニュートン法用いて D {\displaystyle D} の逆数求め、その値と N {\displaystyle N} の乗算を行うことで商 Q {\displaystyle Q} を求める。 ニュートン-ラプソン除算のステップ次の通り除数 ( D {\displaystyle D} ) の逆数近似値計算する: X 0 {\displaystyle X_{0}} 逆数のより正確な近似値反復的に計算する: ( X 1 , … , X S ) {\displaystyle (X_{1},\ldots ,X_{S})} 被除数除数逆数乗算を行うことで商を計算する: Q = N X S {\displaystyle Q=NX_{S}} D {\displaystyle D} の逆数ニュートン法求めるには、 X = 1 / D {\displaystyle X=1/D} で値がゼロとなる関数 f ( X ) {\displaystyle f(X)} を求め必要がある明らかにそのようになる関数としては f ( X ) = D X − 1 {\displaystyle f(X)=DX-1} があるが、これは D {\displaystyle D} の逆数が既にわかっていないと使えない。さらに f ( X ) {\displaystyle f(X)} の高次導関数存在しないため、反復によって逆数精度を増すこともできない実際に使用できる関数f ( X ) = 1 / X − D {\displaystyle f(X)=1/X-D} で、この場合ニュートン-ラプソンの反復次の式で表されるX i + 1 = X i − f ( X i ) f ′ ( X i ) = X i1 / X i − D − 1 / X i 2 = X i + X i ( 1 − D X i ) = X i ( 2 − D X i ) {\displaystyle X_{i+1}=X_{i}-{f(X_{i}) \over f'(X_{i})}=X_{i}-{1/X_{i}-D \over -1/X_{i}^{2}}=X_{i}+X_{i}(1-DX_{i})=X_{i}(2-DX_{i})} この場合X i {\displaystyle X_{i}} から乗算減算だけで計算可能であり、積和演算2回でもよい。 誤差を ϵ i = D X i − 1 {\displaystyle \epsilon _{i}=DX_{i}-1\,} と定義するX i = 1 D ( 1 + ϵ i ) {\displaystyle X_{i}={1 \over D}(1+\epsilon _{i})\,} ϵ i + 1 = − ϵ i 2 {\displaystyle \epsilon _{i+1}=-{\epsilon _{i}}^{2}\,} となる。 除数 D が 0.5 ≤ D ≤ 1 となるようビットシフトを施す。同じビットシフト被除数 N にも施せば、商は変化しない。すると、ニュートン-ラプソン法初期値として次のような線形近似使える。 X 0 = T 1 + T 2 D1 D {\displaystyle X_{0}=T_{1}+T_{2}D\approx {\frac {1}{D}}\,} 区間 [ 0.5 , 1 ] {\displaystyle [0.5,1]} においてこの近似誤差絶対値をなるべく小さくするには、次の式を使用する。 X 0 = 48 1732 17 D {\displaystyle X_{0}={48 \over 17}-{32 \over 17}D\,} [要出典] この近似用いると、初期値誤差次のうになる。 | ϵ 0 | ≤ 1 17 ≈ 0.059 {\displaystyle \vert \epsilon _{0}\vert \leq {1 \over 17}\approx 0.059\,} この技法収束正確に二次的なので、 P {\displaystyle P\,} 二進数の値を計算する場合ステップ数次のうになる。 S = ⌈ log 2 ⁡ P + 1 log 217 ⌉ {\displaystyle S=\left\lceil \log _{2}{\frac {P+1}{\log _{2}17}}\right\rceil \,}

※この「ニュートン-ラプソン除算」の解説は、「除算 (デジタル)」の解説の一部です。
「ニュートン-ラプソン除算」を含む「除算 (デジタル)」の記事については、「除算 (デジタル)」の概要を参照ください。

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