ナンバースクール4校の成立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 03:23 UTC 版)
「ナンバースクール (宮城県)」の記事における「ナンバースクール4校の成立」の解説
戦後の学制改革により、それまでの旧制中学校および高等女学校が新制高等学校へ転換された。 その結果、仙台市内には、旧制中学校から転換した男子校である宮城県仙台第一高等学校(一高)、宮城県仙台第二高等学校(二高)の2校、高等女学校から転換した女子校である宮城県第一女子高等学校(一女)、宮城県第二女子高等学校(二女)、宮城県第三女子高等学校(三女)の3校が所在することになった。これに戦後の1963年に新設された男子校である宮城県仙台第三高等学校(三高)が加わった。 ※カッコ内は仙台圏での通称。以下同じ。 上記の6校の中でも、男子校の一高・二高、女子校の一女・二女の4校は、明治時代からの長い伝統、それに裏打ちされた権威を持ち、戦前・戦後を通じて、入学難易度や進学実績において高いレベルを維持していた。なお、一高と二女は近接しており(連坊地区)、二高と一女も近接している(二高がある川内地区と一女がある八幡地区は、広瀬川を挟んで向かい合っており、澱橋を渡って行き来できる)。2020年現在も、4校の校地は移動していない。 さらに、いわゆる二学区制(北学区・南学区)により、居住地によって受験できる高校が制限されていた時期には、「北学区の男子トップクラスは二高、女子トップクラスは一女」「南学区の男子トップクラスは一高、女子トップクラスは二女」を受験する以外の選択肢がない状況となり、4校がナンバースクールの地位を確立した。 その後、いわゆる二学区制は撤廃され、宮城県全体が一つの学区になり、宮城県内のどこに居住していても、志望する公立高校を受験できる制度に変わっているが、ナンバースクール4校が別格に扱われる状況は、2021年現在も概ね維持されている。 ナンバースクール4校に、三高を加えた計5校を、宮城県の受験産業が「難関5校」「TOP5」「TOP校」などと扱う例もある。
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