ナロ80形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 15:14 UTC 版)
「大井川鉄道スイテ82形客車」の記事における「ナロ80形」の解説
1980年(昭和55年)に1両目が登場し、1985年(昭和60年)に2両目が増備された。1両目は西武鉄道のサハ1516を種車として、1979年(昭和54年)から1980年(昭和55年)にかけて新金谷車両区で改造工事を受け、同年1月28日付でナハ80 1として竣工し、運用を開始した。しかし、1982年(昭和57年)12月17日付でナロ80 1に改番された。2両目は、1977年(昭和52年)3月に西武鉄道から譲り受けた312系の中間車サハ1426(旧西武サハ1426)を種車として、1985年(昭和60年)に新金谷車両区で改造工事を受け、同年12月にナロ80 2として竣工し、運用を開始した。 上記のようにそれぞれの種車の形式が異なるため、ナロ80 1とスイテ82 1のベンチレーター(通風器)はガーランド形であるのに対し、ナロ80 2の通風器はグローブ形となっている。 スイテ82形と同様、側面窓は2段窓である。本形式も窓配置は全面的に変更されておらず、元の客用扉を埋めた部分が単独で窓が配置されており、片側にデッキを新設している。デッキの反対側の車端部にはサービスカウンターが設置されている。 ナロ80 1は竣工当初、外部塗色が旧型客車に合わせたぶどう色2号一色のみであったが、前述の改番により、二等車を示す青色の帯が窓下に入れられた。対してナロ80 2は、竣工当初から青帯が入っている。 車内は片側に通路を寄せて、通路以外は畳敷きとなっている。冷房は装備されておらず、窓下に平型の扇風機が装備されている。 形式の「80」は、1980年(昭和55年)に登場したことに由来するとされている。
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