ナターリヤ・ロジェストヴェンスカヤ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/25 10:02 UTC 版)
ナターリヤ・ペトロヴナ・ ロジェストヴェンスカヤ |
|
---|---|
出生名 | Наталья Петровна Рождественская |
生誕 | 1900年5月7日(ユリウス暦4月24日)![]() |
死没 | 1997年9月1日(97歳没)[注 1]![]() |
ジャンル | クラシック |
職業 | 歌手(ソプラノ) |
レーベル | メロディア |
ナターリヤ・ペトロヴナ・ロジェストヴェンスカヤ(ロシア語: Наталья Петровна Рождественская, ラテン文字転写: Nataliya Petrovna Rozhdestvenskaya、1900年5月7日(ユリウス暦4月24日) - 1997年9月1日[注 1])は、ソビエト連邦、ロシアのオペラ及び室内楽の歌手(ソプラノ)、翻訳家。
概要
弁護士の娘としてニジニ・ノヴゴロドに生まれる。生地のギムナジウムとロシア音楽協会ニジニ・ノヴゴロド支部音楽学校で学ぶ(音楽学校ではピアノ科に在籍)[注 2]。1918年以降、モスクワに移り国立演劇大学(ГИТИС)でソフィヤ・ドゥルジャキナ、アレクサンドル・ヘシンに師事する。1926年より演奏活動を開始し、1929年から1960年までの30年以上にわたり全連邦放送(Всесоюзное радио)のオペラ・アンサンブルのソリストとして活躍した。『石の客』(ダルゴムイシスキー)のドンナ・アンナ、『フィガロの結婚』(モーツァルト)の伯爵夫人ロジーナ、『見えざる街キーテジと聖女フェヴローニヤの物語』(リムスキー=コルサコフ)のフェヴローニヤなどを主な持ち役とし、フェヴローニヤを歌った録音はフランスでグランプリを受賞している[注 3]。また、外国語のオペラ台本のロシア語訳も手掛け、ラヴェルの『スペインの時』『子供と魔法』、リヒャルト・シュトラウスの『アラベラ』、ストラヴィンスキーの『放蕩児の遍歴』、プーランクの『人間の声』などが遺されている。同時代のロシア人作曲家の作品の普及にも貢献した。
家族
夫は指揮者のニコライ・アノーソフ。息子は同じく指揮者のゲンナジー・ロジェストヴェンスキー。息子の妻はピアニストのヴィクトリア・ポストニコワ。
主な録音
- オペラ
- ダルゴムイシスキー:石の客(ドンナ・アンナ役、1946年録音)
- チャイコフスキー:オプリーチニク(ナターリヤ役、1948年録音)
- チャイコフスキー:地方長官(抜粋、マリヤ・ヴラスエヴナ役、1952年録音)
- プッチーニ:マノン・レスコー(マノン・レスコー役、1946年録音)
- モーツァルト:フィガロの結婚(伯爵夫人ロジーナ役、1948年4月9日録音)
- リムスキー=コルサコフ:パン・ヴォエヴォーダ(ヤドヴィガ・ザポリスカヤ役、1951年録音)
- リムスキー=コルサコフ:不死身のカシチェイ(王女役、1949年5月12日録音)
- リムスキー=コルサコフ:見えざる街キーテジと聖女フェヴローニヤの物語(フェヴローニヤ役、1956年7月30日録音)
- その他
- 翻訳した作品の録音[注 5]
- オルフ:賢い女(ロジェストヴェンスキー指揮)
- ショーソン:愛と海の詩(コズロフスキー独唱、ロジェストヴェンスキー指揮)
- バルトーク:青ひげ公の城(ロジェストヴェンスキー指揮)
- プーランク:人間の声(ナデジダ・ユレーネヴァ独唱、ロジェストヴェンスキー指揮)
- ラヴェル:子供と魔法(ロジェストヴェンスキー指揮)
受賞
- 1942年:ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国功労芸術家
- 1947年:ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国人民芸術家
脚注
注釈
出典
外部リンク
- サンクトペテルブルク・フィルハーモニアの100年 ナターリヤ・ロジェストヴェンスカヤ - サンクトペテルブルク・フィルハーモニア公式サイト
- belcanto.ruのナターリヤ・ロジェストヴェンスカヤの項
- ナターリヤ・ロジェストヴェンスカヤのページへのリンク