ドライビングシミュレーター
運転模擬装置のことで、自動車の操縦安定性などの研究開発、人間、自動車系に関する基礎研究、運転者の教育訓練などに使われる。ドライビングシミュレーターの構造は、3つの部分で構成される。すなわち、運転者に操縦感覚を体感させるステアリング、アクセル、ブレーキなどの操作系を含む車室の運動部分(音、振動の模擬を含む)、運転に伴って変化する車外の視界を模擬した部分、運転者の運転操作で車両の運動を計算し、車室の動き、視界やその動き、音、振動などを制御するコンピューターシステムである。ドライビングシミュレーターは、危険を伴う運転条件での試験や訓練が安全に行えること、車両の特性や路面状況、そのほかの環境条件を容易に設定できること、試験条件を均一にできることなど、多くの利点がある。ただし、模擬には限界があること、建設費用が高額であることから、目的に合わせた効率的な利用がなされている。
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