トラクター部分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/16 13:54 UTC 版)
ポールトラクターは荷台を持つタイプと持たないタイプの二つのタイプに分けられる。 荷台を備えるタイプは一見ただの大型トラックであるが、フルエアブレーキ式になっていて後部にエアジャンパ栓と電気栓とピントルフック式またはベルマウス式の連結器を備えており、平ボデーのフルトラクターの荷台上にターンテーブルを載せたような構造になっている。普通の大型トラックよりも高出力のエンジンと大型のラジエターを搭載していることも特徴である。後軸前方のターンテーブルが実質の荷台で連結部分になる。この連結部は切り離しできず、荷物を降ろすことが切り離すことになる。フルトラクターと同じ連結器のピントルフックは、積載時には伸縮するステアリングドローバーと連結する。このときは前後上下の荷重はほとんどかかっていない。回送時にはフルトラクターと同様この連結器で直接牽引する(トラクターのオーバーハングが長くポールが短いと、カーブで外輪差が生じて危険になる)。クレーンでポールトレーラーを荷台に積み込んで回送することも多い。 荷台を備えないタイプは、セミトラクター(トレーラーヘッド)とほぼ同じ構造で兼用の場合も多く、ピントルフック式またはベルマウス式の連結器を備えているのが唯一の特徴といえる。大型ドリーを用いる場合のために、キャブと第5輪連結器の間にダミーウェイトを積載できるものもある。第五輪にターンテーブルを装着して使う場合が多く、積載時は荷台を有するタイプに比べるとセミトレーラーに近い外観になるが、ステアリングドローバーを使えばセミトレーラーよりも内輪差が小さくなるメリットがある。空車・回送時にはポールトレーラーの積載が不可能な為、固定したステアリングドローバーで連結して牽引する。 2つの連結器を備えるところが、ほかのトラクターと大きく異なる部分となる。
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