デヴィッド・ゲイツとは? わかりやすく解説

デヴィッド・ゲイツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/16 04:39 UTC 版)

デヴィッド・ゲイツ
David Gates
デヴィッド・ゲイツ(2000年)
基本情報
出生名 David Ashworth Gates
生誕
ジャンル
職業
  • ロック・ミュージシャン
担当楽器 ベースギターキーボード
活動期間
共同作業者 ブレッド
デヴィッド・ゲイツ(1973年)

デヴィッド・ゲイツ[注釈 1]David Gates1940年12月11日 - )は、アメリカ合衆国オクラホマ州タルサ出身のミュージシャン。1970年代に名を馳せたソフト・ロック・バンド、ブレッドのリーダー。作詞作曲プロデュースアレンジベースギターキーボードボーカル担当。

略歴

父親がタルサオーケストラ指揮者、母親も音楽教師という家庭環境で育った。ハイスクールに進学する頃には、すでに多くの楽器をマスターしており、レオン・ラッセルとアクセンツというバンドを結成して、タルサに来たチャック・ベリーなどのプロ・ミュージシャンのバックバンドとして活動したこともあった[1]

1959年ロサンゼルスにてシングル「Walkin' And Talkin'」で本格的にソロ・デビュー。スクリーン・ジェムスの音楽出版部だったスクリーン・ジェムス・コロンビアと専属契約し、ブリル・ビルディング系ミュージシャンのソングライタープロデューサーアレンジャーセッション・ミュージシャンとして活動していた。1963年に全米3位になったマーメイズの「Popsicles And Icicles」は彼の作品である。他にモンキーズアン・マーグレットブレンダ・リー、コニー・スティーヴンス、キャプテン・ビーフハート・アンド・ヒズ・マジック・バンド[注釈 2][2]ボビー・ヴィー、ジョニー・クロフォード、グレン・ヤーブローなど数多くのアーティストやシンガーに楽曲を提供した[3][4]

1967年、ラッセルに紹介され、ロブ・ロイヤーが率いたプレジャー・フェア (The Pleasure Fair) というフォークロック・バンドのプロデュースとアレンジを担当。この仕事がきっかけで、1968年ブレッドが結成された。

初期のブレッドでは、ポップ、ロック・サウンド、美しいメロディを融合したな楽曲「イフ」、「二人の架け橋」(Make It with You)、「愛のわかれ道」(Baby I'm-a Want You)など、自作のヒットを連発した。1971年の映画『バニシング・ポイント』の中で、デラニー&ボニー&フレンズの一員としてキーボードを弾いているシーンがある。

さらにブレッドとして、「灰色の朝」「ギター・マン」「スイート・サレンダー」「オーブレー」などを発表している。1973年、初のソロ・アルバムを発表する。

1977年リチャード・ドレイファス主演のワーナー・ブラザース映画『グッバイガール』の主題歌「グッバイガール」を手がけて自ら歌った。同曲は全米15位のヒットとなっている。

ブレッド解散後、バック・メンバーにラリー・ネクテル、マイク・ボッツを起用して[5]、「デヴィッド・ゲイツ&ブレッド」の名義でソロのライブ活動を行った。これに対してジェイムス・グリフィンは訴訟を起こした。この訴訟は1984年に解決したが、この期間、ブレッドの印税は差し止められた。

1998年、第16回コモンウェルスゲームズの公式テーマ曲「Standing In The Eyes Of The World」を担当した[6]

計7作のソロ・アルバムを発表。2007年以降はリタイア状態となっている。

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • 『ファースト』 - First (1973年、Elektra)
  • 『誓いの明日』 - Never Let Her Go (1975年、Elektra)
  • 『グッバイ・ガール』 - Goodbye Girl (1978年、Elektra)
  • 『フォーリン・ラヴ・アゲイン』 - Falling in Love Again (1980年、Elektra)
  • 『テイク・ミー・ナウ』 - Take Me Now (1981年、Arista)
  • 『ラヴ・イズ・セヴンティーン』 - Love Is Always Seventeen (1994年、Discovery)

コンピレーション・アルバム

  • Anthology (1985年)
  • 『ベスト・オブ・デヴィッド・ゲイツ&ブレッド』 - Essentials (1996年、Elektra)
  • The David Gates Songbook (2002年、Warner Bros.)
  • 『恋のドライヴ・イン~デヴィッド・ゲイツ初期作品集1962-1967』 - The Early Years 1962-1967 (2013年、Rare Rockin')

ブレッド

脚注

注釈

  1. ^ デイヴィッド・ゲイツ」の表記もある。
  2. ^ A&Mレコードからのデビュー・シングルとセカンド・シングルのプロデュースを担当した。セカンド・シングルの「Moonchild」は、彼の作品である。

出典

  1. ^ VANDA 28 18頁参照(2002年)VANDA編集部
  2. ^ Barnes, Mike (2011). Captain Beefheart: The Biography. London: Omnibus Press. pp. 22-23. ISBN 978-1-78038-076-6 
  3. ^ Golden Pops American Pop Early Years 79頁 2003年 株式会社シンコー・ミュージックISBN 4-401-61824-6
  4. ^ VANDA 15 30~33頁、VANDA 16 38~41頁参照(1994年)VANDA編集部
  5. ^ https://www.youtube.com/watch?v=vilcIuSwvYg
  6. ^ https://www.youtube.com/watch?v=k4k3Yhl9mzo

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「デヴィッド・ゲイツ」の関連用語

デヴィッド・ゲイツのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



デヴィッド・ゲイツのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのデヴィッド・ゲイツ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS