ツマグロゼミ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/08 03:05 UTC 版)
Jump to navigation Jump to searchツマグロゼミ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Nipponosemia terminalis (Matsumura,1913) |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Abroma terminalis |
ツマグロゼミ(端黒蝉、学名 Nipponosemia terminalis)は、カメムシ目(半翅目)・セミ科に分類されるセミの一種。
分布
日本(先島諸島)、台湾、中国に分布する[1]。北限は宮古島[2]。
先島諸島のうち、八重山諸島では石垣島、竹富島、黒島、小浜島、新城島、西表島、波照間島、与那国島に広く分布するが、宮古諸島では宮古島南部の限られた地域(城辺字砂川・字友利の一部と上野地区の一部)のみに生息する。宮古方言では「ヌスピガーラ」(ヌスピィガーラー)や「ヌービスガーラ」と呼ばれる[2][3]。
形態
全長28-36mm、体長19-27mm、前翅開張58-68mm。
背面には1本の縦条があり、腹面は淡緑色から淡青色となる。前翅先端には小さな暗色紋があり、ツマグロゼミという名の由来となっている[3]。
生態
イスノキ、アカギ、クロヨナ、オオバキなどのさまざまな樹木にみられる。出現期は5月上旬から7月中旬。「シーシー」もしくは「シッシッシッ、シー」と鳴く。
人間との関係
宮古島の個体群は、『環境省レッドリスト2018』及び『改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物(レッドデータおきなわ)第3版』(2017年 )で「絶滅のおそれのある地域個体群」とされている。また、宮古島市では市の天然記念物に指定されている[2][3]。
脚注
- ^ 林正美・税所康正 『日本産セミ科図鑑』 誠文堂新光社、2011年2月28日。ISBN 978-4-416-81114-6。
- ^ a b c 林正美 「ツマグロゼミ」『改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物(レッドデータおきなわ)第3版 -動物編- 3.9 昆虫類』(PDF) 環境省自然環境局 生物多様性センター、2016年3月、393-394頁。2018年6月4日閲覧。
- ^ a b c “【市指定:天然記念物・動物】ツマグロゼミ”. 宮古島市教育委員会公認歴史文化観光ロードアプリサイト. 宮古島市教育委員会. 2018年6月4日閲覧。
- ツマグロゼミのページへのリンク