ツイスト_(ダンス)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ツイスト_(ダンス)の意味・解説 

ツイスト (ダンス)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/19 04:39 UTC 版)

ツイストを踊る(1964年5月17日、ドイツベルリンで)

ツイスト英語: Twist)は1960年代前半に世界的流行をみた社交ダンスで、音楽に合わせて特にをひねる(twist)のでそう呼ばれた[1]

当時の若い世代には、音楽とともに熱狂的に受け入れられたが、ソーシャルダンスにいそしんだ世代は、パターンも何もない「踊りのようなもの」だとして眉をひそめた[2]

概要・起源

ダンスに「ツイスト」という言葉を使ったのは、19世紀にさかのぼり、腰をひねる動作はコンゴからの奴隷がアメリカへもたらしたという。[3] そのころの歌でヒットしたものに、例えばブラックフェイスミンストレル・ショーバンジョー奏者のJoel Walker Sweeneyが作った「Vine Twist」がある。

歴史

フロリダ州タンパで若者たちがツイストを踊るのを見て、1959年初めにハンク・バラードとミッドナイターズが『ザ・ツイスト』をシングル盤『Teardrops on Your Letter』のB面としてリリースした。[4] ツイストが若者にさらに人気になるのを見て、ディック・クラークCameron Recordsにチャビー・チェッカー(Chubby Checker)が同曲をカバーするように勧めて、1959年に出されて、翌1960年にはBillboard Hot 100の第一位となった。また。彼の「ザ・ツイスト」は2回にわたってヒットしている。

その後、ツイストは世界で熱狂的なブームとなり、様々なツイスト曲が出た。ツイスト以降も様々な踊りが流行っても、ツイスト人気には及ばなかった。

ツイストのダンスとロカビリーのダンスは異なる。ロカビリーはバップ(戦後に流行したする黒人ダンス)、またはジルバ(リンディーホップ、スイングダンスの一種)を踊る1950年代のスタイルである。ツイストは、ジルバのように手も両者で組むことなく一人で踊り、カップルは向き合っても肩が触れ合わない程度に離れて、腕、肩を前後させ、足は軸として回転させるが動かさずに、肩、腰、膝を捻って踊る。

ツイストの楽曲

  • ザ・ツイスト - チャビー・チェッカー
  • レッツ・ツイスト・アゲイン - チャビー・チェッカー
  • サンライト・ツイスト(ゴーカート・ツイスト) - ジャンニ・モランディ[5]
  • エクリッセ・ツイスト(太陽はひとりぼっち) - ミーナ
  • 太陽はひとりぼっち - コレット・テンピア楽団(日本)[6]

脚注

  1. ^ ツイスト(コトバンク)
  2. ^ 世相風俗観察会『現代世相風俗史年表:1945-2008』河出書房新社、2009年3月、97頁。ISBN 9784309225043 
  3. ^ Stearns, Jean and Stearns, Marshall Winslow (1968). Jazz Dance, p. 20. Da Capo. ISBN 9780306805530
  4. ^ Eury, Michael (August 2020). “The Twist”. RetroFan (United States: TwoMorrows Publishing) (10): 16–17. 
  5. ^ カトリーヌ・スパーク主演映画「太陽の下の18歳」の楽曲。エンニオ・モリコーネ作曲
  6. ^ 外国風のバンド名だが、日本のスタジオ・ミュージシャンが演奏している

関連項目

外部リンク


「ツイスト (ダンス)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ツイスト_(ダンス)」の関連用語

ツイスト_(ダンス)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ツイスト_(ダンス)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのツイスト (ダンス) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS