チルドカップコーヒー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/09 06:00 UTC 版)
プラスチックカップに入ったコーヒー飲料で、封入した蓋の上にもう一つプラスチックの蓋を被せた容器が多く用いられる(この容器自体は、コーヒー以外にも用いられる)。ただし小売店のプライベートブランドなど比較的低価格の商品ではプラスチックの蓋を省略する場合がある。内容量は、200~300ml程度。添付されたストローで飲むのが普通だが、内蓋を剥がして完全に開封することもできる。また、今日では研究開発がなされプラスチックカップ以外に、アルミカップを利用したものもある。 食品衛生法で殺菌処理を定められており、コーヒー液とミルク液をブレンドしてから一括処理、もしくは個々で処理した後にブレンドしてから容器詰めする方式を採用しており、スチール缶などの缶容器に入れた状態で処理するため、容器素材の影響で独特の香りを発生してしまう缶コーヒーと比べ、コーヒー分やミルク分の素材の香りやフレッシュ感を高く保てる利点がある。 1993年に森永乳業が発売開始した「マウントレーニア カフェラッテ」が最初で、2006年時点でも同シリーズが市場の5割を占めている。 2005年9月にスターバックスとサントリーの共同開発で、「シアトル(ラテ)」「ミラノ(エスプレッソ)」の2商品が首都圏限定で発売された(後に販売地域は拡大)。マウントレーニアのラインナップに対して5割程度割高に価格設定されている。発売時には取扱店舗における単品の販売金額ベースで、マウントレーニア等を越えそれぞれ1位・2位を記録した。マウントレーニアシリーズの販売自体は落ちず、既存の売上に上乗せする形で新たな購買層が開拓されている。 2007年5月中旬に伊藤園とタリーズコーヒージャパンの共同開発で、「バリスタズ スペシャル」の2商品「LATTE(ラテ)」「BLACK(ブラック)」 を1都6県(関東地方)限定で発売。 また、同月下旬にコカ・コーラ初の「パティシオーレ」2商品「カフェオーレ」「ショコラカフェ」が東京都内(町田市を除く)限定で発売された(のちに販売地域は拡大)。この製品において、業界初のアルミカップ容器が採用された。
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