チゼル・プラウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 06:10 UTC 版)
チゼル・プラウは、部分耕起で深耕を行う一般的な作業機である。このプラウの主な機能は、作物収穫後の残渣を土壌表面に残したまま土壌をほぐして空気に晒すことであり、度重なるプラウ作業で硬くなった土中の盤(耕盤)を破砕して踏圧の影響を緩和するのにも役立つ。他の多くのプラウと違い、チゼル・プラウは土壌を反転させる作用は無い。 この特性は不耕起、或いは半不耕起栽培において、年間を通じて土壌表面に有機物を残して土壌流失を防ぐことに役立ち、モールドボード・プラウに比較してチゼル・プラウはより長期的に持続可能な農業が出来ると考えられている。 チゼル・プラウは普通200 - 300mmの深さで耕起するようにセットされているが、機種によってはそれより深く耕起するタイプもある。それぞれのプラウ(シャンク)は普通230 - 305mm程度の間隔で並べられている。このプラウは牽引抵抗が大きく、トラクターに充分な馬力と牽引力を要求する。チゼル・プラウでの作業を計画する際には1本のシャンクあたりに10~15馬力が必要であることを覚えておかなければならない。
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