ダルース港
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/05 03:54 UTC 版)
「ダルース (ミネソタ州)」の記事における「ダルース港」の解説
大西洋から約3,700km、世界で最も内陸に位置する港湾であるダルース港は五大湖・セントローレンス海路の起点となっている、同水路上最も重要な港湾のひとつである。同港の主な取扱貨物はメサビ鉄山などアイアン・レンジ地域の4つの鉄山帯から産出される鉄鉱石・タコナイトである。このほか穀物の取扱量も多い。鉄鉱石はこれらの鉄山からまず旧ダルース・ミッサビ・アンド・アイアン・レンジ鉄道(現カナディアン・ナショナル鉄道)でダルース港に運ばれる。ダルース港で船積みされた鉄鉱石は五大湖・セントローレンス海路を通って下流のシカゴ、デトロイト、クリーブランド、バッファロー、トロント、モントリオールなどの工業都市へ運ばれる。またエリー運河を通ってハドソン川へと入り、ニューヨークへも運ばれていく。さらに、セントローレンス川やハドソン川の河口から大西洋に出て、ヨーロッパ各国や日本、近年では中華人民共和国など世界各地の主要工業国へも輸出される。 ダルース港はスペリオル港とともにTwin Ports(双子の港)と呼ばれる。また、ダルース都市圏を指してTwin Portsと呼ぶこともある。2002年の統計では、ダルース港とスペリオル港を合わせた総貨物取扱量は4,010万トンで、全米19位であった。アメリカ合衆国外への輸出貨物に限れば、その取扱量は1,250万トンで、全米7位であった。
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