ダウマーの十字架
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「ダウマー・ア・ブーメン」の記事における「ダウマーの十字架」の解説
1683年にダウマーの棺を開けた際に、現在ではダウマー・クロス(Dagmarkorset)として知られるペクトラルクロスがダウマーの胸の上で見つかった。1695年、この十字架はコペンハーゲン国立美術館に寄贈された。ビザンティン様式の細工が施されたこの宝物は金でできており、エナメル加工がなされ、片面にはキリストの十字架像が、もう片面にはキリストを中心としカイサリアのバシレイオス、金口ヨハネ、聖母マリアおよび使徒ヨハネの5人の肖像が描かれている。1863年、フレデリク7世はこの十字架のレプリカを、皇太子クリスチャン9世の娘アレクサンドラがイギリス皇太子エドワード(後のエドワード7世)と結婚する際に、アレクサンドラに贈った 。 現代ではこのダウマー・クロスはデンマークの女性がルター派の堅信式のときに身につけ、また洗礼の贈り物として子供たちにも贈られる。ルター派のスウェーデン国教会においては現在、この十字架は新任の司教が就任時にウプサラ大司教から司教帽や司教杖とともに贈られることになっている。
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