ペクトラルクロスとは? わかりやすく解説

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ペクトラルクロス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/16 16:15 UTC 版)

ペクトラルクロスは、キリスト教の高位聖職者が身に着ける装飾用の十字架。通常、チェーンや紐などを用いて首から吊り下げ、胸の前に十字架部分があるためこの名がある。 キリスト教徒が十字架を装飾品とすることは聖職者、一般信徒ともに行われてきたが中世後期頃から胸の部分に装着した大型の十字架は司教(主教)の服飾的な特徴となり、ローマ・カトリックでは教皇、枢機卿、司教、修道院長などの高位聖職者の権威を象徴する特権となった。高位聖職者のためのペクトラルクロスは多くの場合、貴金属(プラチナ)を主材料とし、貴石半貴石、複雑な彫刻が行われているもの、十字架上のイエスや、天使や羊、イクソスなどキリスト教のシンボルが意匠されたものも多くみられる。聖遺物を収納するための箱状のものも存在し、そのような場合、中の聖遺物を見ることができるように開閉できるような蝶番がつけられていたり、中身が見えるようにガラスの部分がつけられている。 現代では、聖職者・信徒が高額な装飾品を忌避する場合や、ナショナリズムの表れとして司牧する国や地域、民族に由来する材料や装飾が施された十字架を着用する例も多くみられる。




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