ソーヴィニヨン・ブランとの混同
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/15 16:08 UTC 版)
「ソーヴィニヨン・ヴェール」の記事における「ソーヴィニヨン・ブランとの混同」の解説
ソーヴィニヨン・ブランのクローン変異種であり、チリにもみられるソーヴィニヨン・グリ(英語版)と異なり、ソーヴィニヨン・ヴェールにはソーヴィニヨン・ブランとの類縁関係は認められていない。両ブドウ品種は、19世紀のあいだボルドーにおいて混在した状態にあり、その挿し木がたんなる「ソーヴィニヨン・ブラン」という名称でチリに持ち込まれた、と考えられる。ソーヴィニヨン・ヴェールとソーヴィニヨン・ブランは葉も果房も非常に似ており、それが両ブドウ品種の混同が起きた理由の一端であったといえる。また、両品種は貴腐菌(ボトリティス・シネレア、灰色かび病も参照)への感染しやすさにおいても似ている。両ブドウから作られたワインは相違が顕著で、比較した場合、セイヨウスグリ(グースベリー)やカシスのような熟した果実の特徴をもったアロマ(英語版)においてソーヴィニヨン・ブランのほうがはるかに強く、ソーヴィニヨン・ヴェールはそうした特徴が弱い一方、より柔らかな、白い花に寄ったアロマになっている。また、ソーヴィニヨン・ヴェールよりもソーヴィニヨン・ブランのほうが酸が強く、力強さやアロマの豊かさをより長く持続する。
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