ソルダクトンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 学問 > 化学物質辞書 > ソルダクトンの意味・解説 

カンレノ酸カリウム

分子式C22H29KO4
その他の名称ソルダクトン、カンレン酸カリウム、SC-14266、Soldactone、Canrenoate potassium、カンレノアートカリウム、(17R)-17-Hydroxy-3-oxopregna-4,6-diene-21-carboxylic acid potassium salt、カンレノ酸カリウム、カリウムカンレノアート、Potassium canrenoate、ガスクール、Gascool、ベネクトミン、Venectomin、ナルマイロン、Narmylon
体系名:(17R)-17-ヒドロキシ-3-オキソプレグナ-4,6-ジエン-21-カルボン酸カリウム


カンレノ酸

(ソルダクトン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/30 08:54 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
カンレノ酸カリウム
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
Drugs.com 国別販売名(英語)
International Drug Names
投与方法 Intravenous
薬物動態データ
代謝 Hepatic
排泄 Renal and fecal
識別
CAS番号
2181-04-6 
ATCコード C03DA02 (WHO)
PubChem CID: 656614
DrugBank DB09015 
ChemSpider 570975 
UNII M671F9NLEA 
ChEMBL CHEMBL1371200 
別名 SC-14266
化学的データ
化学式 C22H29KO4
分子量 396.5616 g/mol
テンプレートを表示

カンレノ酸(カンレノさん、Canrenoic Acid)は、一般的にはカンレノ酸カリウム(Potassium Canrenoate)として使用されている抗アルドステロン薬である。商品名ソルダクトン。かつてファルマシア社が製造・販売していたが、現在はファイザー社から販売されている。

プロドラッグであり、投与された後、体内で環化して薬効を示すカンレノンとなる。カンレノンは他の抗アルドステロン受容体拮抗薬と同様に作用し、カリウム保持性利尿薬に分類される。

効能・効果

  • 原発性アルドステロン症
  • 心性浮腫(鬱血性心不全)、肝性浮腫
  • 開心術および開腹術時における水分・電解質代謝異常

禁忌

下記の患者には禁忌である[1]

  • 無尿の患者、腎不全の患者、腎機能の進行性悪化状態の患者
  • 高カリウム血症の患者
  • アジソン病の患者
  • エプレレノンまたはタクロリムスを投与中の患者
  • てんかん等の 痙攣 けいれん性素因のある患者
  • 本剤に対し過敏症の既往歴のある患者

副作用

重大な副作用としては、ショックのほか、高カリウム血症低ナトリウム血症高ナトリウム血症、低クロール血症、高クロール血症等の、時に不整脈を伴う電解質異常が知られている[1]

副作用は10.5%に発生する。0.1〜5%未満の患者に発生するものは、

  • 白血球増加、貧血、
  • BUN上昇、血清クレアチニン値上昇、
  • AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-Pの上昇、
  • 嘔気、嘔吐、下痢、頭痛、
  • 女性化乳房、
  • 発熱

である。また頻度不明の副作用として、男性で性欲減退、女性で多毛、声の低音化、月経異常、乳房痛等の内分泌異常が知られている。

関連

出典



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ソルダクトン」の関連用語

ソルダクトンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ソルダクトンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカンレノ酸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS