ソメワケダイカーとは? わかりやすく解説

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ソメワケダイカー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/07/02 16:06 UTC 版)

ソメワケダイカー
ソメワケダイカー Cephalophus jentinki
保全状況評価[a 1][a 2]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ワシントン条約附属書I
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ウシ目 Artiodactyla
亜目 : ウシ亜目 Ruminantia
: ウシ科 Bovidae
亜科 : ダイカー亜科 Cephalophinae
: ダイカー属 Cephalophus
: ソメワケダイカー C. jentinki
学名
Cephalophus jentinki Thomas, 1892
和名
ソメワケダイカー
英名
Jentink's duiker

ソメワケダイカーCephalophus jentinki)は、ウシ科ダイカー属に分類される偶蹄類

分布

コートジボワール南西部、シエラレオネリベリア[1][2][3][a 2]

形態

体長135センチメートル[1][2][3]。尾長15センチメートル[1][2][3]。体高75-85センチメートル[2][3]体重70キログラム[1][2][1]。頭頂部の体毛(毛冠)は短い[2]。肩の体毛も短い[2][3]。頭部から頸部、肩、胸部にかけての毛衣は黒褐色で、肩に白い帯模様が入る[1][2][3]。胴体の毛衣は灰黒色で、灰色の皮膚が霜降り状に見える[2]。四肢の毛衣は赤や褐色みを帯びた白[2][3]

雌雄共に先端がわずかに後方およびやや下方に向かう角があり、角の断面は円形[2][3]。角長15-17センチメートル[2]

生態

熱帯雨林、森林内の沼沢地、サバンナなどに生息する[3]。茂みや木の根元などで休んだり糞をする[3]

食性は雑食で、植物の葉、芽、茎、樹皮、果実昆虫鳥類の卵、動物の死骸などを食べる[3]

繁殖形態は胎生。妊娠期間は7-8か月[3]。1回に1頭の幼獣を産み、年に2回繁殖することもある[3]。生後9-12か月で性成熟し、寿命は10-12年[3]

人間との関係

少なくとも1980年代初期には肉が食用として販売されていた[3]

ココアやヤシを食害する害獣とみなされることもある[3]

元々生息数が少ないと考えられている上に、害獣としての駆除などにより生息数は減少している[3]

参考文献

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  1. ^ a b c d e f 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科4 大型草食獣』、平凡社1986年、118頁
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 今泉吉典監修 『世界の動物 分類と飼育7 (偶蹄目III)』、東京動物園協会、1988年、33-34頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』、講談社2000年、55、159頁。

関連項目

外部リンク

  1. ^ CITES homepage
  2. ^ a b The IUCN Red List of Threatened Species
    • IUCN SSC Antelope Specialist Group 2008. Cephalophus jentinki. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4.



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