ソフトテニスボール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 14:39 UTC 版)
ソフトテニスボール(英: soft tennis ball)とは、ソフトテニス(軟式テニス)の専用ボールである。「軟式テニスボール」「軟式ボール」「テニスの軟球」などともいう。 デザインは、ゴムボールそのままのフラットなものがほとんどであるが、その時代時代のローンテニスボールのデザインに似せている凝った作りのものもある。ローンテニスボールとは違って、缶やPET素材の筒形密閉容器に納めた状態で出荷される例は確認できない。そこまで厳重な密閉ではなく、透明なビニール素材で個包装されている、2個セットで同様に包装されている、1ダース分を一括包装されているなどが普通である。その一方で、空気抜けに対処してボールの臍(へそ)から空気を注入するための、手の中に納まる小さな空気入れ(ソフトテニスボール用空気圧調整ポンプ。ソフトテニスボール用エアーポンプ)は、あって当たり前の用具としてバリエーション豊かに商品展開されていて、ローンテニスボールの場合とは対照的である。ソフトテニスボールの臍というのは、昔ながらの言い方では1点だけ硬くなっている部分のことを指し、目印としてロゴマークがその下に打たれていることが多い。その臍にポンプの先端にある注入用の鋭く尖った針を突き刺して空気を注入する。“新へそ”などとも呼ばれる空気注入口は、臍にあたる部分に空気注入用として取り付けられた小さなバルブ受けのことで、新しく開発されたバルブ式ポンプの先端に付いている注入用バルブを差して空気を送り込むために設けられている。このように、空気入れには針式とバルブ式の2種類があり、実際には両方を備えたものが3つ目のタイプとしてある。怪我をする危険が付きまとう針式に対してバルブ式は安全かつ簡単で、ボールが少し高価なことを除いて、明らかに優れている。そのため、昭和ゴム工業(アカエム)やナガセケンコー(ケンコー)のような主立ったメーカーはバルブ式しか生産しなくなっていて、スポーツ用品店でも針式はすっかり過去の取り扱い品になっている。
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