ソフトウェアEMS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/14 06:33 UTC 版)
「Expanded Memory Specification」の記事における「ソフトウェアEMS」の解説
80286以降のCPUで使用可能。プロテクトメモリを用いてEMSのエミュレーションを行う。EMSマネージャは、バンク切替指令を受けると、プロテクトメモリからページフレームにページをコピー/書き戻しする。このオーバーヘッドのため低速である。EMSマネージャを組み込まない場合は、プロテクトメモリはそのまま使用できるので、汎用性がある。 一般的にソフトウェアエミュレーション方式のEMS(ソフトウェアEMS)といえばプロテクトメモリを使ったものを指すことが多いが、その他のエミュレーション方式についても併記する。 PC-9800シリーズ用の一部のEMSマネージャは、プロテクトメモリの代わりにI・Oバンクメモリを利用できた(ページフレームのアドレスはハードウェアEMSの有無により異なる)。バンクメモリを利用する場合は8086/V30でも使用できる。 また、プロテクトメモリの代わりに補助記憶装置(ストレージ)上のファイルを用いるドライバもある。メモリの代わりにファイルにアクセスするため、さらに低速であるが、ドライバによっては8086/8088などでも使用できる。HP200LX(CPUは80C186)では、この方法によりEMSが使用できる。ページフレームをメインメモリ空間に確保し、ストレージに充分な空き領域があれば、追加ハードウェアは不要である。 LXEMM (HP200LX用) など
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