セルマーの楽器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/26 00:05 UTC 版)
主にクラリネット、サクソフォーン、フルート、オーボエなどの木管楽器及びアクセサリーの製造・販売を行っており、セルマー・パリの楽器の販売代理店も行っていた。 1940年代から1980年代まではセルマー・パリの部品を用いてアメリカで現地生産するノックダウン方式によってプロ向けの高級サクソフォーンなどを製造していた。一般に、ノックダウン方式によってアメリカの工場で生産されたサクソフォーンは、日本の専門家や愛好家の間で「アメリカン・セルマー」、略称で「アメセル」と呼ばれている。セルマーは世界的にサクソフォーン・メーカーとしての名声が高いため、同時期に製造販売していたフルートやクラリネットも「アメセル・フルート」、「アメセル・クラリネット」と呼ばれることがある。これに対してセルマー・パリの楽器は通称「フラセル」と呼ばれることがある。当然ながら、いずれも日本独自の呼び方である。 「アメセル」と呼ばれるサクソフォーンは、基本設計や部品は同じであるが、その組み立てや塗装等にヨーロッパとは異なるアプローチがあることから、同じ名を冠しながらフランスの製品とは一線を画しており、その評価は高く、入手する際の価格でも倍近い差として表れている。アメリカ国内はもとより、日本でも大きな反響を呼ぶ事となった。 以前はコーン・セルマー内、Selmer (USA) ブランドでもプロモデルが生産されていたが現在はアマチュア向けのサクソフォーンをアジアで製造し、アメリカで製品のチェックと認可を行い、BUNDY II(バンディ2)、AS-700といった製品名で販売している。
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