セッジリー OSS .38
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/17 09:00 UTC 版)
セッジリー OSS.38 | |
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ヘイト・フィストガンの米国特許書類中の構造図。
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種類 | 暗殺用拳銃 |
原開発国 | ![]() |
運用史 | |
配備先 | 戦略諜報局 |
関連戦争・紛争 | 第二次世界大戦 |
開発史 | |
開発者 | アメリカ海軍情報局 |
製造業者 | セッジリー・カンパニー |
製造数 | 52丁から200丁 |
諸元 | |
弾丸 | .38スペシャル弾 |
作動方式 | 単発、中折れ式 |
セッジリー OSS .38グローブ拳銃、もしくはセッジリー・フィストガンとは第二次世界大戦中の銃である。設計はスタンリー・M・ヘイト、生産はフィラデルフィアのセッジリー社が担当した。
この銃はアメリカ海兵隊とアメリカ海軍用に製造された[1]。アメリカ海軍による公式な名称は「Hand Firing Mechanism, Mk 2(手動発射機構、Mk2)」である[2]。52丁から200丁が製造されたものと信じられている。
説明
セッジリー OSSは単発で中折れ式、滑腔銃身、弾薬に.38スペシャル弾を用いる拳銃で、アメリカ海軍情報局のためにスタンリー・M・ヘイトが設計した。これは隠密作戦に用いたり、太平洋の戦域で暗殺に使うためのものだった。
銃の本体は牛革のグローブの背に装着されている。この拳銃は、使うまでロングスリーブのコートで隠すこととされた。この外観のため、普通「グローブ・ピストル」や「グローブ銃」のあだ名で呼ばれていた[3]。トリガーは棒状で、銃身と並行し、銃口よりも先に突き出していた。装填とコッキングを済ませた後でこの銃を発射するには、使用者が拳を固めてから標的にトリガーを押し付けた[4]。
どのセッジリー拳銃にも1つだけグローブが付属しているが、ペアでは作られていない[5]。
参考文献
- ^ United States. Bureau of Alcohol, Tobacco, and Firearms (1979). Alcohol, tobacco and firearms quarterly bulletin. Dept. of the Treasury, Bureau of Alcohol, Tobacco and Firearms. p. 24, 34
- ^ Eger, Chris. “The Sedgley OSS Glove Gun”. 2016年10月21日閲覧。
- ^ Holmes, Richard (30 January 2009). World War II: The Definitive Visual History. DK Publishing. p. 174. ISBN 978-0-7566-5605-8
- ^ Melton, H Keith (21 September 2009). Ultimate Spy. DK Publishing. pp. 191–192. ISBN 978-0-7566-6818-1
- ^ McCollum, Ian (2014年6月15日). “Sedgley Glove Gun”. YouTube. Forgotten Weapons. 2014年6月18日閲覧。
関連項目
外部リンク
- "Weird Weapon with a Hollywood Connection" The National WW2 Museum, New Orleans website: (with picture).
- "United States Patent 2,423,448"
「セッジリー OSS .38」の例文・使い方・用例・文例
- 1940年,エール大学の優秀な学生エドワード・ウィルソン(マット・デイモン)は,ウィリアム・サリヴァン将軍(ロバート・デ・ニーロ)にスカウトされ,戦略事務局(OSS)に入る。
- OSSは中央情報局(CIA)の前身となる米国の諜(ちょう)報(ほう)機関だ。
- エドワードはクローバー(アンジェリーナ・ジョリー)との結婚直後,第二次世界大戦中にOSSの諜報員として活動するためロンドンに送られる。
- 式典の途中で,「IMPOSSIBLE(不可能)」と読める巨大な電飾の文字が競技場の天井からつるされた。
- 彼はこのネオンサインを「I’M POSSIBLE(私はできる)」と読めるように変えた。
- .38口径シェル
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