セオドール・TY01とは? わかりやすく解説

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セオドール・TY01

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/08 17:20 UTC 版)

セオドール・TY01
カテゴリー F1
コンストラクター セオドール
先代 セオドール・TR1
後継 セオドール・TY02
主要諸元
エンジン コスワースDFV 3.0リッター V型8気筒 NA
タイヤ ミシュラン, エイヴォン
主要成績
ドライバー パトリック・タンベイ, マルク・スレール, デレック・デイリー
出走時期 1981年, 1982年
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
通算獲得ポイント 1
初戦 1981年アメリカ西グランプリ
最終戦 1982年南アフリカグランプリ
出走 優勝 表彰台 ポール Fラップ
16 0 0 0 0
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セオドール・TY01 (Theodore TY01) は、イギリスのレーシングチーム、セオドール1981年F1世界選手権に投入したフォーミュラ1カー1982年の開幕戦まで使用された。

背景

インドネシア出身のビジネスマンであるテディ・イップは1970年代初めからイギリスのレーシングチームを支援していた。1976年にイップは自身のチーム、セオドール・レーシングを結成し、1977年にはエンサインのスポンサーとしてF1に参戦、1978年は自身のチームで参戦した。当初セオドール・レーシングはカスタマーチームとして他のマニファクチャラーから車両を購入していた。1978年、チームは自身のオリジナルマシンであるセオドール・TR1を投入したが、戦闘力が不足し殆どのレースで予選を通過することができなかった。イップは一旦F1から離れ、オーロラシリーズに参戦した後財政難に陥ったシャドウ・レーシング・カーズを買収、1980年に復帰した。

この年のシャドウは開幕から連続して予選落ちし、第3戦の南アフリカでようやくジェフ・リースが決勝に進出したが、その後は再び予選落ちを繰り返した。イップは夏にチームに合流、チームは第7戦を終えた後に撤退し、機材やマシンはセオドールと統合された。翌1981年、セオドールは新車のTY01を持ってF1に復帰した。TY01はトニー・サウスゲートの手によって1980年の秋から開発が行われていた。1981年の初戦となった南アフリカグランプリはノンタイトル戦で、このレースにTY01は間に合わず、前年のシャドウ・DN12がセオドール・TR2と名前を変えて使用された。TR2が使用されたのはこのレースのみで、次戦となったシーズン開幕のアメリカ西グランプリではTY01が使用された。

コンセプト

TY01はTR1(1978年)とTR2(1981年)に次ぐ3台目のセオドールのオリジナルマシンであった。TR3ではなくTY01と命名されたのは、失敗した先代から一新するためであり、オーナーのテディ・イップのイニシャルが採用された。

TY01はトニー・サウスゲートによって設計された。シーズン序盤、TY01はグラウンド・エフェクト・カーとして製作され、フロントウィングはノーズの上に装着された。しかしながらシーズン後半にこのハイマウントウィングは廃され、通常のノーズ横に改められた。エンジンはコスワースDFVを搭載した。

TY01は3台が製作された。3番目のシャシーは2回しか使用されなかった。

レース戦績

TY01はロングビーチで行われたアメリカ西グランプリがデビュー戦となり、驚くべきことにパトリック・タンベイが6位に入賞、1ポイントを獲得した。これはTY01の唯一の獲得ポイントであった。この他に、デレック・デイリーマルク・スレールがTY01をドライブした。

TY01/1は翌年の開幕戦でも使用され、その後TY02に置き換えられた。

F1における全成績

(key) (太字ポールポジション

チーム ドライバー No. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ポイント 順位
USW
BRA
ARG
SMR
BEL
MON
ESP
FRA
GBR
GER
AUT
NED
ITA
CAN
CPL
1 12
1981年 セオドール・レーシング
パトリック・タンベイ 33 6 10 DNF 11 DNQ 7 13
マルク・スレール 12 11 14 DNF 13 DNQ 13 DNF
1982年 セオドール・レーシング RSA
BRA
USW
SMR
BEL
MON
USE
CAN
NED
GBR
FRA
GER
AUT
SUI
ITA
CPL
0 -
デレック・デイリー 33 14

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