スポーツ競技以外の計時
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 01:06 UTC 版)
スポーツ競技以外での計時についても説明しておくと、たとえばチェスではチェスクロックというものが使われ、将棋では対局時計が使われる。スイッチで各プレーヤーが思考している時間を計時する。大会ごとにさまざまな規定があるが、思考に使える総時間があらかじめ決められていて単純に持ち時間が減ってゆく方式と、持ち時間がある程度ありそれを使い切ると残りは1分や30秒などで必ず一手指さなければならなくなる方式などがある。 競技とは無関係の分野で計時が行われることもある。たとえば効率改善のために計時が行われることがある。たとえば工場の生産ラインの生産効率を改善するために、各生産工程に要している時間や作業員ひとりひとりの作業時間を計時することがある。20世紀前半にテイラーらが開発した科学的管理法という手法が経営をするための手法として広まってゆき、仕事の効率を向上させるために、数量の測定や時間の測定なども重視されるようになった。日本では昭和時代、トヨタ自動車が生産の効率を向上させることを得意とし、(いわゆる「カンバン方式」が一番有名ではあるが)、それだけでなく、もっと地道な手法、たとえば生産ラインで各工程の所要時間や各作業者の作業時間をストップウォッチを用いて計時し、科学的分析を行い工程や作業の配分を見直すことで生産効率を向上させたりミスを減らすことも得意としていた(現在も得意としている)。その後、世界のメーカーがそうした手法を模倣し、生産効率の向上を図っている。
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