ストライサンド効果
別名:ストライサンドエフェクト
【英】Streisand effect
ストライサンド効果とは、ウェブ上で公になってしまった情報を隠蔽しようとする働きかけが、かえって情報の急速な拡散と不本意な周知を招く、という現象のことである。
ストライサンド効果がはたらく対象となる情報は、主に著名人の醜聞・スキャンダル、あるいは企業の不祥事といった、当事者にとって不都合な情報である。一般個人の「やらかし」の場合もある。往々にして、はじめはごく一部の者しか知らない(知る由もない)情報でしかない。当事者や関係者は情報が公になっていることを嫌い、ウェブサイトの運営者や裁判所などに情報の削除を求める。すると、削除を要求した事実によって当該の情報が多くの人の耳目に触れて関心を集め、瞬く間に「バズる」状態に至る。写真や動画などのデータは不特定多数の人物によって複製され、完全にウェブ上から抹消することは到底不可能になる。多くの人が情報を得ようとして検索エンジンを利用することで、検索エンジンが人物名・企業名と醜聞をひもづけて表示するに至る場合もある。
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