ステンレス車の運転台撤去車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 00:00 UTC 版)
「運転台撤去車」の記事における「ステンレス車の運転台撤去車」の解説
ステンレス車体は普通鋼車体より各種パーツの再加工が困難であり、外観に先頭車のデザインがそのまま残るケースがほとんどである。東急7600系電車、近鉄3000系電車など。京成3600形電車も中間に組み込まれた先頭車が多数存在するが、一部は完全な運転台撤去車にはなっていない。 しかし、2004年より運転台撤去工事を行った小田急1000形電車(ワイドドア編成)から、完全な運転台撤去車とする例も出てきた。小田急1000形では、運転台寄り側扉より前の側板を貼り換えることによって、乗務員扉を撤去して新たに窓を設け、前面もFRP製の前面カバーを撤去し、他の中間車と同様の平妻の妻板に交換している。他の中間車には存在しない幅1500mmの側扉があり、そこだけ戸袋窓が存在しないことや、側面のビードが途切れている箇所があること、屋根上にアンテナの台座が残っていることなどから、運転台撤去車の判別は容易である。2014年からは京王8000系電車の運転台撤去も開始されたが、運転台撤去部分は普通鋼であり、その部分だけビードが無いほか、京王9000系電車(9030番台)に類似した、戸袋窓なし、妻板窓無しの仕様であることから、小田急1000形以上に運転台撤去車両の判別は容易である。なお、小田急1000形も2016年以降のリニューアル工事により運転台撤去工事を行った車両は京王8000系とほぼ同様の工法で施工されている。
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