スチールベルトCVT
CVTではもっとも一般的な方式。1対の径を変えることのできるプーリーと、Vベルトに似たスチール製のベルトが主要な構成要素である。ベルトはスチールのテープ状のベルトの上にプーリーのV型の溝に合う形のコマを多数並べてできており、プーリーとの間の油膜を介して動力を伝える。入力側と出力側のプーリーの径を相対変化させることにより、減速比を連続的に変えることができる。オランダのVan Doorne Transmissie 社が長年かけて開発した。スチールベルトCVTのメーカーは同社から必ずベルトを購入する。日本では富士重工業が最初に量産車に採用し、現在は各社が使っている。コントローラーにエンジンの燃費特性をプログラムして、燃費が最良になるよう変速比をコントロールすることができるので燃費はよい。エンジンが発生するトルクに適応させるため現在、排気量1500cc強まで、2500ccあたりまで、さらに最近3500ccあたりまでの3種のスチールベルトが実用化されている。
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