スタンドポイント認識論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 19:39 UTC 版)
「インターセクショナリティ」の記事における「スタンドポイント認識論」の解説
スタンドポイント理論(英語版)の社会学的な発展にはコリンズとドロシー・スミス(英語版)が大きく貢献した。ここでのスタンドポイント(立場)とは、個人特有の社会的位置とそれによる視点のことを指す。スタンドポイント・アプローチでは、社会的な知識は特有の立場を持つ個人の中に存在するものとして、そのような知識は個別で主観的なものだとする。それはすなわち、社会的な知識はそれが得られた社会の状況によって違うということも意味する:392。 「内なるアウトサイダー」とは、あるスタンドポイントの主観である人とその人が属する社会や家族などの所属集団を含んだ概念である:S14:207。例えば黒人女性のように複数の抑圧された属性を持つ人は、例えある分野で専門的な立場となったとしても、人種やジェンダーという社会的な属性が個人的な評価に影を落とすことがある。それにより、その分野の集団に完全に属していないと感じることがあり、すなわちその集団における内なるアウトサイダーとなる:S14。
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